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●喫茶店でとなりのだんなさん方の話を空耳で聞く。
退職するとまず習いごとにお金をつかうらしい。
習いごとも一段落すると、年金生活でありながら、あまり外へ出ないと
どうやらお金がたまるらしい。
どうも日本の【勝ち組・高齢者】のだんなさん方は、うわさどおり金があるのである。
ゆえに詐欺師たちの【エサ】と【カモ】にされてしまうのであろう。
彼らは敗戦後の高度経済成長とともに生きてきた。
敗戦後の日本システムとは社会主義統制経済でもあった。
経済革命戦士として、退職されただんなさん方は生き抜いてきたのである。
しかし、社会主義の教育は全体主義の大企業で受けてきたが
詐欺師にも遭遇するというリスクある資本主義の教育は受けてこなかった。
ゆえに【勝ち組・高齢者】たちは、まんまと「どうです、資産が倍になりますよ、必ず
もうかりますよ」とだまされてしまうのであろう。
騙しの地平こそ、高齢化資本主義である。
【勝ち組・高齢者】とは淋しい文明人である。
もはや現場に参加できないほど孤独なことはない。
ゆえに市場に参加したい欲望が詐欺師によってたきつけられ萌えるのであろう。
【勝ち組・高齢者】だんなさん方奥さま方の【萌え市場】
市場に参加することは身体感覚が躍動する。
その躍動の跳び箱を用意するのが詐欺師たちである。
市場への参加か生涯学習への参加か
高齢化資本主義の二者選択である、しかも彼ら彼女たちは社会主義革命戦士でもあった。
【勝ち組・高齢者】たちが詐欺師に騙されてしまうのは
社会主義共同体をいまだ信じているからである。
１９８９年に東欧社会主義崩壊、９２年ソ連邦社会主義崩壊は
「いつも死ぬのは他人ばかり」と他人ごとに過ぎなかったのであろう。
しかしその時点で日本の社会主義共同体も崩壊したのである。
「９０年代の失われた１０年間」とは日本社会主義共同体の崩壊過程でもあった。
おしよせるグローバル国際資本主義とは
【ユダヤ金融動物】による詐欺師の地域社会の実現でもあった。
資本主義の原型とは相場であり、だましあいというゲームでもある。
人間とはうそをつき人をだますことに能力がある動物である。
詐欺行為こそ人類の類としての原型であり、資本主義とはその動物的本能に依拠する。
資本主義教育とは詐欺師にだまされるというリスクをある、騙しのリアリズムをめぐる
個人教育でありその個人教師は【金融動物】でもある。
牧歌的な社会主義共同体へのノスタルジアが【勝ち組・高齢者】たちをいざなう。
彼ら彼女たちの青春時代をなぐさめる「冬ソナ」の音楽。
そして【勝ち組・高齢者】は詐欺師たちの訪問を待っている
淋しい文明人でもある。【エサ】と【カモ】
鴨の方丈記・・・・
方丈記が書かれたのは戦国時代以前である。
その時代の鴨よりも現代の【カモ】は劣化している。
まさに高齢化資本主義と文明の現在こそ２１世紀であり
２０世紀にいつ別れを告げたのか誰も知らない・・・
知っているのは詐欺師たちだけであろうか・・・
高齢化資本主義社会とは動物社会でもある。
地域社会は末端まで資本主義社会へと変貌をとげようとしている・・・
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。