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「為替」 強い消費者信頼感指数でドル・円8ヶ月半ぶり110.09円、原油4％近い下落／ニューヨーク外国為替市場概況
「強い消費者信頼感指数でドル・円8ヶ月半ぶり110.09円、原油4％近い下落」／ニ
ューヨーク外国為替市場概況 2005年6月29日（水曜日）−株式会社フィスコ 平
松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:22JST 「強い消費者信頼感指数でドル・円8ヶ月半ぶり110.09円、原油4％近い下落」
*07:01JST「強い消費者信頼感指数でドル・円8ヶ月半ぶり110.09円、原油4％近い下
落」
【ロンドン市場概況】
28日のロンドン外為市場では、全般的なドル買いの状態が続いた。ドル・円は、
109円60銭以下にビッドが入っていたことで109円76銭で下げ渋り、109円93銭まで上
昇、ユーロ・ドルは1.2126ドルから1.2088ドルまで下落、ポンド・ドルは1.8225ド
ルから1.8187ドルまで下落、ドル・スイスは1.2736フランから1.2777フランまで上
昇した。ユーロ・円は133円15銭から132円81銭まで下落した。ドル買い一服後、ユ
ーロ・ドルは1.2115ドルに反発、ポンド・ドルは1.8230ドルまで上昇、ドル・スイ
スは1.2752フランに反落、ドル・円は110円00銭オプションの防戦売りに押され、
109円76銭まで反落した。
【経済指標】
フランス・6月の景況感指数：99（予想：97、5月96）
ユーロ圏・5月マネーサプライ：前年比+7.3％（予想+6.8％、4月+6.7％）
【要人発言】
特になし
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：109円91銭、ユーロ・ドル：1.2097ドル、ユーロ・円：132円93銭、ポン
ド・ドル：1.8199ドル、ドル・スイス：1.2777フラン
【ニューヨーク市場概況】
28 日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はスノー財務長官のドル高支持発言を
受けてマクロファンド筋やリアルマネーの買い主導で109円85銭前後から110円09銭
まで上昇した。110円台の投機筋の利食い売りや原油安に伴う円買いで一旦109円72
銭まで弱含むものの、その後2002年6月以来の高水準となった6月の消費者信頼感指
数で債券利回りが上昇した事から買いが先行し110円05銭前後まで戻して引けた。
ユーロ・ドルはシニスカルコ伊財務相が「財政赤字に関するEU基準を満たすにはあ
と2年かかる」との見解を示し、29日に欧州委が赤字削減の勧告を行う事からユーロ
売りが先行し1.2101ドルからストップロスを誘発させて1.2050ドルまで下落し安値
圏で引けた。ユーロ・円は原油価格の急落を受けて133円02銭から132円55銭まで下
落し132円60銭前後で引けた。ポンド・ドルは1.8201ドルから1.8143ドルまで下落し
た。ドル・スイスは1.2765フランから1.2820フランまで上昇した。
【原油市場】
NY原油相場は明日に週次の在庫統計報告を控えてポジション調整売りが強まり大幅
に下落した。昨日までの3日間の上昇率が4.2％と急伸していたことから売り圧力は
強く、NYMEXの原油先物（8月限）価格は一時57.90ドル（前日比-4.3％）まで下落し
た後も軟調に推移し、結局58.20ドルの安値圏で取引を終えた。
明日発表予定（日本時間29日23：30）の週次原油在庫統計の市場予想は以下の通
り。
週次原油在庫統計（〜6/24）の市場予想（NY6/28時点）
原油在庫：前週比-137万バレル、前回-157万バレル
ガソリン在庫：同比-19万バレル、前回+19万バレル
蒸留油在庫：同比+150万バレル、前回+137万バレル
【オプション動向】
ドル・円スポット相場がマクロファンド筋、リアルマネーの買いに110円09銭と2004
年10月以来の高値をつけた事からオプション変動率は上昇している。1週間物は7％
を回復し6.75％から7.25％へ上昇、1ヶ月物は7.5％から7.65％、3ヶ月物は7.68％か
ら7.8％へそれぞれ上昇、6ヶ月物は7.925％から7.90％へ小幅低下している。
109円85銭-110円00銭の上値抵抗線を抜けた事から対欧州通貨でのドル上昇に伴い更
なる円安観測が出回り始めておりリスクリバーサル円コール買いは後退している。
25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.35％から+0.25％、3ヶ月物は+0.75％か
ら+0.6％、6ヶ月物は+0.975％から+0.825％へそれぞれ縮小した。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。朝方発表された6月消費者信頼感指数が3年ぶりの高水準となっ
た事が好感され、引けにかけて上昇幅を広げる展開となった。また原油価格が昨日
の60ドル台から4％の急落となった事も買い安心感につながった。セクターでは消費
関連株が堅調な一方、エネルギーセクターが売られた。半導体のアドバンスド・マ
イクロ（AMD）はライバルのインテル（INTC）を独占禁止法違反で提訴し6.0％高。
給与支払サービスのペイチェクス（PAYX）は今期の業績予想を上方修正して10.0％
高となった。またソフトウェアのBMC（BMC）はUBSが売り推奨を中立に戻した事で
5.3％の上昇となった。一方で教育サービスのアポログループ（APOL）は今期の売上
が市場予想を下回ると発表して1.4％安。ダウ採用銘柄では消費者信頼感指数の発表
を受けてウォルマート（WMT）が1.8％高となる一方、エクソンモービル（XOM）が軟
調推移となった。結局ダウは114.85ドル高の10405.63、ナスダックは24.69ポイント
高の2069.89で取引を終了した。先週末にかけての急落後、買い場を探していた市場
にとって消費者信頼感指数や原油価格は格好の材料となった。しかし本日の上昇に
は出来高がそれほど伴っていない点に注意が必要だ。
【経済指標】
米・6月消費者信頼感指数：105.8、2002年6月以来の高水準（予想：103、5月103.1
←102.2）
【要人発言】
スノー米財務長官
「米国は強いドルを支持、価値は市場が決めるべき」
「赤字は縮小方向にある」
「低水準インフレ、低貯蓄率が金利を低く抑えている」
「欧州の景気減速は米国の経済成長の妨げとなり経常赤字を増やす」
「フランス、オランダのEU憲法否決は経済成長を減速させる可能性がある」
「ユーロ存続は間違いない」
「ドイツ経済は回復する」
「中国は人民元を更に柔軟にする事ができる」
「中国は世界貿易において規律に沿った行動を取らなければならない」
「米国は中国が世界貿易機構（WTO）の必要条件を満たすことを望む」
「中国は近代（modern）経済からはまだ程遠い」
「高いエネルギー価格は米経済停滞の原因にはならない」
「エネルギー価格は高すぎる」
「米国の財政赤字は4270億ドルを下回る」
カナダ中銀総裁
「カナダの経済成長は国内需要から成り立っている」
「第1四半期の国内需要は予想以上に増加した」
「強い国内需要は弱い輸出とオフセット」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 109.78 110.09 109.72 110.02
ユーロ・ドル 1.2120 1.2126 1.2050 1.2053
ユーロ・円 133.00 133.15 132.55 132.61
ドル・スイス 1.2745 1.2820 1.2736 1.2817
ポンド・ドル 1.8209 1.8230 1.8143 1.8146
株式市場：
NYダウ 10291.01 10409.70 10290.55 10405.63
ナスダック 2051.77 2072.58 2050.98 2069.89
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.193 4.248
米国債10年物 3.904 3.970
先物市場：
NY金先物 439.0 439.3 437.2 437.7
NY原油先物 59.50 59.75 57.90 58.20
シカゴ日経平均先物 11520 11595 11505 11595
（フィスコ） - 6月29日6時25分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050629-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。