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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050624-00000037-nna-int
【中国】交通銀上場初日13%高、建銀・中銀に道筋
中国第5位の国有商業銀行、交通銀行が23日、香港株式市場メーンボードに正式に上場した。中国の商業銀本体が海外で上場するのは初めて。初値は新規株式公開(IPO)での公募価格(2.5HKドル)から約13%高と市場観測通り上昇。交通銀が海外の投資家から相応の評価をもって迎えられたことで、後に控える中国建設銀行、中国銀行などの大型行の上場に一定の道筋が付けられた形となった。
交通銀のIPOはすべり出しから市場の事前観測を上回る倍率となり、主幹事がオーバーアロットメント(予定数に同一条件での上乗せ)操作に踏み切るほどの高い支持を集めていた。同操作を経た上でも公募倍率は204倍。香港株式市場で今年2番目の大型IPOとして注目を集める中、同株の初日前場から堅調に寄り付き、14%高で前引け。午後も堅調に推移、結局約13%高の2.825HKドルで大引けを迎えた。
■海外資金の流入も
香港の日系証券筋によると、「事前人気を反映した期待通りの水準。交通銀に取引が集中し、他のH株上場にマイナス影響が出たほど」と評価した。同筋によると、交通銀を当て込んだ海外資金も大量に香港市場に流入していたほどという。一部で懸念された「中国の銀行」の上場に対する不安感を寄せ付けない力強いスタートを切った形だ。
今回新規発行された香港H株は約58億5,600万株で、発行後の株式総数の約13%に当たる。交通銀行に20%出資する英HSBCホールディングスは、その内11億7,000万株を買い取ることで現行の出資比率19.9%を維持するといい、上場後の海外市場での評価に一定の配慮を示している。
また、同行はHSBCに対して今後も新株の購入権を与えることに合意しており、2008年8月以降は出資比率が40%になるまで新株の購入が認められるオプションを付けるなど、相互の関係強化を全面的に打ち出した点が好感されたようだ。
ただし、ドイツ銀行はHSBCとの戦略的関係は小口株主に利益をもたらすほどではない、と指摘。160億人民元に上る不良債権の引き当ても十分ではないとの見解も示しており、交通銀にとっては今後の行内運営や事業展開により長期的な評価を固める上で重要となりそうだ。
■「来年初に上場」中銀行長が明言
交通銀のIPO〜上場が海外の投資家から評価を得たことで、同じ中国国有商銀である建銀と中銀の上場にも一定の道筋が付けられた。中銀の李礼輝行長(頭取)は、交通銀の上場前日の22日、新華社に対し「中銀は来年初頭の上場を目指す」と明言。中銀トップが具体的な上場時期を公言するのは初めてで、これにより建銀の今年10月〜11月、中銀の06年初めとのおおまかなタイムスケジュールが確定した。また李行長はIPOに当たり中銀は発行済み株式の20%を新規公開に充当する方針も明らかにし、行内で上場に向けた具体案が固まりつつある状況を説明している。
中銀を巡っては、UBS銀行が5億〜10億米ドルの出資を検討しているとされるが、確定には至っておらず戦略的パートナーとなる海外有力銀の確保が課題となる。
また建銀は既にバンク・オブ・アメリカと資本関係を結ぶなど具体的な動きに入っており、今後は05年下期〜06年上期にかけてのH株上場の目玉と言われる両行の大型上場プランの推移が焦点となりそうだ。
() - 6月24日15時37分更新