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ネット利用時間、初めて新聞抜く 情報通信白書
8割超が迷惑メール被害
麻生太郎総務相は二十八日の閣議に、二〇〇五年版「情報通信に関する現状報告」(情報通信白書)を提出した。メディア別の一日当たりの平均利用時間は、インターネットが三十七分(前年三十二分)と新聞の三十一分(同三十三分)を初めて上回った。ネットが「情報収集手段として不可欠なメディア」になる一方、若者を中心に活字離れが進んでいることがあらためて浮き彫りになった。
白書によると、ネットはビジネス面でも急速に浸透し、ネット活用の証券取引額は年百十五兆七千億円と四年前の十倍、ネット銀行の預金残高も七千二百二億円と二年前の三・七倍にそれぞれ膨らんだ。
ネット普及のマイナス面にも触れ、パソコン利用者の86・6%が出会い系サイトなどの迷惑メールを受信した経験があり、企業の47・8%がコンピューターに不正侵入して情報を破壊するウイルス感染の被害に遭った。
このため、ネット社会への期待に関する調査(複数回答可)では、「暮らしの安心・安全」(55・7%)を求める声が最も多く、白書は情報セキュリティー対策の拡充を優先課題に挙げた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20050628/eve_____sei_____000.shtml