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日本債券:もみ合い、株価下げ渋りで買い手控え−欧米金利低下が支え (ブルームバーグ)
6月28日(ブルームバーグ):債券相場はもみ合い。先物相場が3週間ぶりの水準まで急ピッチで上昇したことに加えて、海外の株式相場が下落したわりに、国内株価が下げ渋っていることが債券の買い手控えにつながっている。もっとも、原油価格の高騰を材料に世界経済の減速見通しが広がるなか、欧米で金利低下基調が続いていることは国内債市場にとっても下支え要因だ。
東京市場の先物中心限月の9月物は、前日比5銭高い141円5銭で始まり、直後には141円7銭まで上昇した。その後、しばらくは141円を挟んでの小動きとなり、午前9時50分前後から売りが膨らむと、一時は9銭安の140円91銭まで反落。しかしその後は再び141円付近まで戻してもみ合っている。
株価下げ渋りで買い控え
週明けの海外市場で原油価格が過去最高値を更新すると、金利低下や株安基調が継続したため、朝方は国内債相場の堅調推移を予想する見方が多かった。
しかし、取引開始前に発表された5月の小売販売額が予想対比で強めに発表されると、株価は小幅ながら反発して取引を開始した。市場では、「海外の債券高や内外株安の流れを受け、円債相場は底堅い展開が予想される」(UFJつばさ証券投資戦略部・鹿野達史チーフマーケットエコノミスト)とみられていただけに、株価の堅調推移が債券買いの意欲を弱めたとみられる。
先物相場は3週間ぶりの水準まで上昇しており、市場では高値警戒感もくすぶり始めている。三菱証券の石井純チーフ債券ストラテジストは、「原油高は持続困難と思われる急ピッチなだけに、急反落の可能性もはらんでいる。その場合は、日米株高・米債安という巻き戻しが生じるので注意したい」と言い、原油相場の反落が内外債券相場の調整につながりかねないと警戒する。
ただ、米株相場は前週半ばまで緩やかに水準を切り上げていたが、原油価格の高騰が止まらないことからさすがに週末以降に調整入りしており、原油高を背景とした景気不安や内外の株安観測が債券相場を支える構図だ。
27日の海外市場では原油高が加速しており、世界経済の先行きに対する不透明感が広がった。このため、ドイツでは10年国債利回りが過去最低の3.10%をつけたほか、米国市場でも10年債利回りが一時は6月8日につけた直近の最低水準となる3.89%に並ぶなど、各国で債券買いの動きが強まった。
半面、米株相場は小幅ながら続落。エネルギー価格の高騰が企業利益圧迫して経済に悪影響を及ぼすと懸念されるなか、ダウ工業株30種平均が6営業日続落するなど、株価指数はこの1カ月弱の最安値圏まで下落した。
10年債利回りは1.185%
現物債市場で10年物の270回債利回りは、前日比横ばいの1.180%で取引を始め、午前9時50分すぎからは1.185%で推移している。
日本相互証券によると、27日の取引で270回債利回りは、2004年の最低水準に並ぶ1.19%で取引を開始。午前は同水準での横ばい推移が続いたが、午後1時前に再び買いが入ると1.185%に低下して、03年8月18日以来の低水準を記録した。その後もさらに利回り水準を切り下げて1.180%で引けた。
[ 2005年6月28日10時37分 ]
http://news.www.infoseek.co.jp/market/story.html?q=28bloombergaVgC.3EVFjNI&cat=10