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ASEM会合に関心薄い欧州 英仏独の財務相が欠席
アジア欧州会議(ASEM)財務相会合が二十五日、中国・天津で開幕した。経済・金融分野でのアジアと欧州の関係強化を目的とする同会合だが、欧州側の加盟二十五カ国のうち財務相が出席するのは十二カ国だけ。十三カ国のうち、十カ国の財務相が出席するアジアとは対照的に欧州の関心は薄く、「いかに活性化させるか」(財務省幹部)が課題になっている。
ASEMは一九九四年にシンガポール首相が欧州との関係強化を目指して提案。九六年にバンコクで初の首脳会議が開催され、これまでに五回の首脳会合が開催された。財務相会合などの閣僚級会合も開かれている。
今回の会合では、経済・金融問題に関する対話の枠組みなどがテーマとなっている。だが、アジア側は日中韓の財務相が出席するのに対し、独、仏、英国といった欧州側の主要国の財務相は欠席。背景には「欧州憲法の批准をめぐって混乱が続き、アジアへの関心が薄れている」(日本総研の高安健一・上席主任研究員)ことがあるようだ。
今回はミャンマー、ラオスなどアジアの三カ国、欧州はハンガリー、ポーランドなど十カ国が新たに参加する。こうしたアジアと欧州の連携を強化するには、まず今回の会合で実効性のある共同声明を打ち出せるかにかかっている。(吉田憲司)