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(回答先: 市場の【視点】グリーンスパンは何を見ているのか―分水嶺のFOMC (ブルームバーグ) infoseek 投稿者 愚民党 日時 2005 年 6 月 24 日 12:58:51)
NY原油、初の60ドル台 最高値更新
【ニューヨーク=長戸雅子】二十三日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)の原油先物相場は、取引の中心となる米国産標準油種(WTI)の八月渡しが一時、一バレル=六〇ドルちょうどをつけ、一九八三年の取引開始以来、初めて六〇ドル台にのせた。昨年九月に「心理的節目」とされる五〇ドルを突破してからわずか九カ月で一〇ドルも上昇した。終値は前日比一・三三ドル高の五九・四二ドルで、終値としても二十日の最高値(五九・三七ドル)を更新した。
原油価格の急騰は、米国の石油製品精製能力が不足する中、投機筋の資金が流入し、相場を押し上げたことなどが要因。世界経済全体の不透明感を強め、日本の企業収益や個人消費への悪影響が懸念される。
市場アナリストは「一度記録が破られると、限界はどこにあるかを試そうとする傾向が強まる」との相場心理も高騰の背景との見方を示している。原油につられてガソリン価格も上昇し、七月渡しは四・四二セント高の一ガロン=一六五・六七セントで終了した。
≪生活にじわり…ガソリン値上げ、航空運賃転嫁も≫
原油価格が米先物市場で二十三日、一時、史上初の一バレル=六〇ドル台にのせたのは、産油国の生産余力が乏しく、中国、インド、米国などの旺盛な需要に対応できないとの見方が台頭、ヘッジファンドなどの投機資金が大量に流入したためだ。企業収益の圧迫やガソリン値上げをもたらすのは確実で日本経済に深刻な影響を与える恐れがある。
原油価格は年初からほぼ一本調子で上昇。価格抑制のため、石油輸出国機構(OPEC)は今月十五日、生産枠を一日あたり五十万バレル引き上げる決定をしたが、逆に生産能力が限界に近づいたことを印象付ける結果となった。
原油を原料とする石油製品のうち、特に航空燃料、ガソリンの需要が急増しているが、精製施設がすでにフル稼働状態であることも騰勢に拍車をかけている。
このため相場の先行きは不透明。「当面五〇ドル後半で推移」(民間アナリスト)との見方の一方、「夏のドライブシーズン向けにガソリン需要が高まり天井知らず」(市場関係者)との声もあり予断を許さない。
日本経済に与える影響も懸念される。国民生活に密着するガソリン価格は値上げの見通し。新日本石油など元売り大手が卸価格の引き上げに転じるのは確実で、現在一リットルあたり全国平均一二三円のレギュラーガソリンは、一二〇円台後半に跳ね上がる可能性が高い。
また製造設備の動力燃料、航空機燃料、包装原料などの価格上昇により、ほぼ全産業で収益圧迫は必至。すでに全日本空輸が燃料費高騰に対応して運賃に上乗せ価格を設定するなど、影響も出始めた。経済同友会が今月上旬に実施した調査では、製造業の七割が「影響がある」と回答している。
政府は石油製品にかわる代替エネルギーの研究や省エネ技術の開発を通じて、石油依存体質からの脱却を図っているが、即効性は低く、当面は相場にほんろうされる状況だ。(村山繁)
≪日本にも影響 官房長官≫
細田博之官房長官は二十四日の記者会見で、原油相場高騰について「世界経済に相当大きい影響が出始める気がする」との見方を示した上で、「(日本経済へも)影響があると思う。世界経済が停滞した場合には、輸出入で間接的な影響がある」と述べた。
http://www.sankei.co.jp/news/evening/25iti001.htm