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BQで人材判断 経済同友会提言 ビジネス感度=知性×人間性×感性
「新時代のできる人材には、ひらめき(直感力)が不可欠」−。経済同友会は二十三日、「できる人材」かどうかを判断する指標として、ひらめきを加味した「BQ(ビジネス感度)」を用いることを提言にまとめた。企業の人事制度や人材育成システムなどに活用することを呼びかける。
「BQ」は、知性を示すIQ、人間性を示すEQに、ひらめきなど感性の力(同友会は「SQ」と表現)を加味した、ビジネス感度を示す概念として同友会が造った言葉。
人事制度改革委員会の委員長を務めた林野宏副代表幹事(クレディセゾン社長)は「これからは商品の売れ行きもイメージが左右する知的感性時代。ビジネスでも感性がより重視される。IQが高いだけでは対応できない」とBQの重要性を指摘し、人事制度への積極活用を促した。
多くの企業が人事制度への採用を模索している成果主義や能力主義は、「成果に報いる仕組みだけではBQの高い人材を生み出すには限界がある。成果を引き出す仕組みも組み合わせるべきだ」と提案している。
経営トップにも「BQ」の高い革新的な人材が適切と分析。「現在、革新的なリーダーとして活躍しているトップも本流以外の環境で鍛えられた」と、出世コースと異なる分野や、社外からの登用も積極的に検討すべきだとした。
一方で、感性を高めるためには、「遊び」が大事とも指摘。ロック音楽が好きで、会社の社長室や自宅浴室でも音楽を流す林野副代表幹事は、「これまでとは違う教育プログラムが必要」と従来の知性偏重の教育の仕組みの見直しの必要性も強調している。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/24kei002.htm