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(回答先: BILDERBERG MEETINGS 投稿者 愚民党 日時 2005 年 6 月 23 日 20:14:42)
米IT大手トップ、来日ラッシュ システム受注に意欲 国内企業と競争加速
アメリカの大手IT(情報技術)企業のトップが相次いで来日している。ヒューレット・パッカード(HP)のマーク・ハード社長兼最高経営責任者(CEO)は現在、東京に滞在中。二十三日の記者会見では日本への投資増強を打ち出した。マイクロソフト(MS)のビル・ゲイツ会長は週明けに来日し、政府や大学への技術協力について発表する。両首脳の“日本詣で”の背景には、日本の官公庁や大企業の基幹システム開発を獲得したいという思惑もあるようで、市場関係者も動向を注視している。
「IBMは確かに大きくて優秀な企業だが、世界は変化している。(今後は)HPに匹敵できる企業はない」。ハードCEOはライバルのIBMを牽制(けんせい)しつつ、日本のシステム開発市場でのシェア拡大へ意気込みを強調した。ハード氏は、世界的な女性経営者、カーリー・フィオリーナ前会長兼最高経営責任者(CEO)の解任を受けて、今年四月に米NCR社の社長からHPに招請された。今回、初の海外出張に中国と日本を選んだのは「アジア市場の可能性を評価したから」だ。
ハードCEOが意欲をみせるシステム開発分野では、大型コンピューターに専用機器や独自ソフトウエアを組み合わせた「メーンフレーム」と呼ばれる方式の需要が減り、市場に出回っている共通仕様の機器やソフトを利用する「オープンシステム」への移行が進みつつある。
もともとHPはメーンフレームを扱っておらず、日本では大規模な基幹システムの受注に苦戦してきた。しかし今後は官公庁などもオープンシステムの採用を進めるとみられ、ハードCEOは「どんな顧客ともパートナーになれる。HPのチャンス」と期待する。
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一方、MSのゲイツ会長は二十七日、東京でインターネットの技術革新について講演するほか、二十八日には産学連携の取り組みについて具体的な成果を発表する。
MS日本法人は「ゲイツ会長は経営の実務から離れており、将来の技術の青写真を描く立場」と説明するが、IT業界関係者は「MSはシステム開発分野に自社製品を売り込む思惑があるのでは」と指摘する。
MSは消費者向けソフト市場で圧倒的な強みを見せるが、業務用サーバーなどシステム開発の分野では出遅れていた。ゲイツ会長は二年前の来日時に電子政府の推進などをアピールするなど、ビジネスの対象を官公需にも向けつつある。同時に産学連携強化で、将来的に競争を優位に導こうという狙いもあるようだ。
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一方、こうした市場の変化に国内企業も対応を急いでいる。メーンフレームを得意としてきた富士通やNECはオープンシステムの開発を加速。日本ユニシスは銀行の基幹システムもオープンシステム化し、全国に売り込む構えだ。同社の平岡昭良常務は「需要が急速に変化し競争も激化している。サービス性を重視した身軽なシステムで、信頼性をどう高めるかが課題」と指摘している。
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≪HP社長兼CEO マーク・ハード氏≫
■日本に続々エネルギー注入
「HPはプリンター事業やパソコン事業の撤退や売却は考えていない。企業の成長に焦点を当ててチャンスを求めつつ、組織をシンプル化し、効率アップを図っていく。
アジアでは日本と中国という二つの大きな市場がある。当社は企業向けのシステム開発ビジネスと、消費者向けビジネスの比率が地域によって異なり、日本ではシステム開発が強い。
オープンシステムへの移行がさらに進むと、市場の伸び以上にわれわれに可能性が生まれる。いま以上の実績を残せるチャンスがあるので、日本HPにますますエネルギーを注いで投資したい。
一方、パソコンとプリンターの販売も、一年以上前から積極的に宣伝し、結果を出してきた。両事業はわれわれのリーダー的存在なので、これからも力を入れていく」
http://www.sankei.co.jp/news/morning/24kei001.htm