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経産省官房企画室、数千万円の裏金管理 研究費を流用
経済産業省の大臣官房企画室が、10年以上前から、外郭団体の研究費を流用して作った裏金を銀行口座にプールし、歴代の同室職員の間で引き継がれていたことが関係者の話で分かった。裏金は官房の接待費などに充てられていたという。裏金作りは約7年前にやめたが、総額で数千万円にのぼったとされる。管理役だった元同室幹部=辞職=はうち2千万円以上を一時、自らの株取引に使っていたことも判明した。
関係者によると、同室は旧通産省だった10年以上前の時期、外郭団体の財団法人「産業研究所」(東京都千代田区)が行う産業政策の調査・研究事業に協力。この事業は「日本自転車振興会」(同港区)からの補助金(05年度で5億3911万円)で賄われ、大学教授などに研究委託されている。当時、この事業の事務局を務めていた同室が補助金による研究委託費を管理していたが、研究ごとに銀行口座を作り、使われなかった分を同会に返還せずにこの口座にためる形で裏金を作っていたという。
しかし、旧通産省では96年に大阪の石油卸商からの接待問題で幹部職員らが処分され、倫理規定が定められるなど綱紀粛正ムードが強くなった。こうした中で、裏金作りは98年ごろに中止されたが、その後も裏金口座の管理は歴代の同室職員が引き継いでいたという。
同室の歴代の幹部の一人は「通帳と印鑑を(後任者に)渡した」と引き継いだことを認めている。裏金の使途について、旧通産省職員の一人は「官房幹部が政治家らを接待する費用などに使っていた」などと証言している。
また、03年からこの口座管理をしていた元同室幹部は、裏金のうち少なくとも2千万円を口座から引き出し、個人的に複数の株取引の資金に充てていたという。さらに、この元幹部は、株取引をした後、この2千万円の大半を返済したうえで、総額2千万円を引き継いだという。この元幹部はすでに辞職している。
朝日新聞の取材に対し、現在の室長は「私は知らない」と話している。
経産省大臣官房の広報室長は「事実関係を把握していないのでコメントできない」と話す。また、同秘書課長は「私は知らない」と話している。
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