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日本債券:上昇、欧米の金利低下で先物買いが先行−株価軟調も下支え (ブルームバーグ)
2005年6月22日(水)09時32分
6月22日(ブルームバーグ):債券相場は上昇(利回りは低下)。国内債市
場は5月以降に欧米の金利との相関性が強まっているため、前日の海外金利の
低下が好材料として意識されている。また、原油高を警戒して米国では株式相
場の上値が重く、これを受けて国内の株価が軟調にスタートしたこともあって、
債券市場では先物を中心に買いが先行している。
東京市場の先物中心限月の9月物は、前日比16銭高い140円1銭で取引を
始め、3営業日ぶりに140円台を回復。その後も買い優勢の展開となって、午
前9時15分前後には26銭高の140円11銭まで上昇した。
欧米の金利低下が支え
この日の朝方の取引では、前日の海外金利の低下に注目が集まっている。
市場では、「海外市場では欧州債の上昇に米国債もつれ高した。先週の相場調整
は欧米債下落が引き金だったため、円債市場でも先物中心に買いが先行しよう」
(UBS証券資金債券・金融商品本部の道家映二チーフストラテジスト)と指
摘されたとおり、先物には買いが優勢の展開となっている。
実際、5月はじめに米大手自動車メーカーが格下げされると、米国では長
期ゾーン中心に国債を選好する動きが強まり、こうした動きが世界的な金利低
下基調を促していた。その後、6月半ばからの金利上昇時も国内債市場は連動
しただけに、前日の欧米市場で債券買いが膨らんだ流れを引き継いでいる。
21日の米債相場は上昇。スウェーデン中央銀行がエコノミストの予想以上
に政策金利を引き下げことで欧州の金利が低下しており、これを背景に米国の
10年債利回りはこの3週間で一番の低下となった。10年債利回りは8ベーシス
ポイント(bp)下げて4.04%となった。
また、21日には原油価格が日中の最高値を更新しており、これを受けて米
株市場ではS&P500種株価指数が小幅ながら続落するなか、国内市場の株価も
前日の終値付近でもたついていることも債券相場の下支え要因といえる。
10年債利回りは1.270%
現物債市場で10年物の270回債利回りは、前日比1bp低い1.275%で始ま
り、その後は1.270%での取引となっている。
ただ、取引開始後の現物債相場は先物高にけん引されて堅調となっている
ものの、利回り水準が低下するほどに需要が減退する公算もある。
これは、投資家が来週半ば以降の鉱工業生産指数や企業短期経済観測調査
(日銀短観)などの経済統計に注目しており、指標発表まで新規取引を控える
とみられるためだ。市場では、「来週以降は米FOMC(連邦公開市場委員会)、
日銀短観、10年国債入札とイベントが目白押し」(道家氏)のため、金利低下の
余地は小さいとみられる。
(債券価格) 前日比 利回り
長期国債先物9月物 140.07 +0.22 1.422%
売買高(億円) 6466
270回債 100.27 1.270%(-0.015)
記事に関する記者への問い合わせ先:
東京 赤間信行 Nobuyuki Akama akam@bloomberg.net
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/mn_jbntext.html?id=22bloomberg13ad9BFy1AB3Kg