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「為替」 人民元切り上げ観測再燃で円全面高108.15円、原油最高値更新後に失速」(再送)/ニューヨーク外国為替市場概況
「人民元切り上げ観測再燃で円全面高108.15円、原油最高値更新後に失速」/ニュー
ヨーク外国為替市場概況 2005年6月22日(水曜日)−株式会社フィスコ 平松 京
子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:37JST 「人民元切り上げ観測再燃で円全面高108.15円、原油最高値更新後に失速」(再送)
【ロンドン市場概況】
21日のロンドン外為市場では、スウェーデン中銀の利下げを受けたユーロ金利先安
観からのユーロ売りが続いた。ドイツの6月のZEW景況感指数は19.5(予想16、5月
13.9)だったが、発表後、ユーロ・ドルは、1.2090付近から一瞬1.2100ビッドになっ
ただけで、結局売りが勝り1.2070ドルまで下落した。ユーロ・円も132円46銭から132
円03銭まで下落し、ドル・円は、109円28銭〜109円49銭で高下する動きになった。ポ
ンド・ドルも1.8163ドル〜1.8196ドルで高下、ドル・スイスは1.2736フランから
1.2784フランまで強含んだ。
【経済指標】
スイス・5月の貿易収支:+12.48億スイスフラン(4月+4.42億)
仏・5月消費支出:-0.9%(予想-0.5%、4月+1.0%)
ドイツ・6月のZEW景況感指数:19.5(予想16.0、5月13.9)
【要人発言】
スウェーデン中銀
「金融政策は均衡がとれている」
「2005年GDP見通しを3.2%から1.9%に下方修正」
リープシャー・オーストリア中銀総裁
「ユーロ圏各国の自国通貨への回帰めぐる議論は現実離れしている」
「現在の金利水準は適切」
「金融政策にバイアスはない」
「最近のユーロ・ドル相場の動きは激しくない」
Pfaffenbach独経済労働次官
「アジアの為替制度、サミットで議題になる可能性」
「ドルやユーロの為替相場、サミットで主要議題にならない見通し」
ノワイエ仏中銀総裁
「2004年の原油価格上昇がインフレを促進する可能性がある」
「ECBが物価安定を維持させるとの信頼は厚い」
「ユーロ圏にはインフレなき成長を持続させるに十分な流動性がある」
「ECBの現在の金利水準は適切」
「ECBの金融政策にバイアスはない」
「ユーロ圏のいくつかの国における巨額赤字が、金融政策によって作り出された信頼
を傷つけている可能性がある」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:109円31銭、ユーロ・ドル:1.2098ドル、ユーロ・円:132円21銭、ポン
ド・ドル:1.8204ドル、ドル・スイス:1.2758フラン
【ニューヨーク市場概況】
21日のニューヨーク外為市場では人民元切り上げ観測が再燃した事から円が全面高と
なった。ドル・円は本邦政府系筋やリアルマネー、ファンド筋の売り主導で109円34
銭からストップロスを誘発させて108円15銭まで下落し、安値圏で取引を終えた。ユ
ーロ・円は円高の流れを受けて132円24銭から131円46銭まで下落し131円80銭前後で
引けた。ユーロ・ドルは欧州各国の中銀総裁からECB利下げ否定発言が相次いだほ
か、債券ファンド最大手PIMCOの「FRBは来年初めに利下げに動く」との見通しを受け
て米国金利が低下した事からショートカバーが先行し1.2086ドルから1.2187ドルまで
上昇した。ポンド・ドルは1.8199ドルから1.8300ドルまで上昇し、ドル・スイスは
1.2758フランから1.2652フランまで下落した。
【原油市場】
NY原油相場は短期筋の買い主導で過去最高値を更新したものの、心理的な抵抗水準60
ドルを突破出来なかった上、明日発表予定の原油在庫統計で3週間ぶりにガソリン在
庫が増加する見通しにあることからポジション調整の売りが強まり引けにかけて失速
した。NYMEXの原油先物(7月限)価格は一旦59.70ドル(前日比+0.5%)まで上昇し
たものの、その後に反転し58.90ドル(同比-0.7%)で取引を終えた。
明日発表予定の週次の米原油在庫統計(〜6/17)の事前予想(NY6/21時点)
原油在庫:前週比-200万バレル、前回-178万バレル
ガソリン在庫:同比+2.5万バレル、前回-90万バレル
蒸留油在庫:同比+195万バレル、前回+242万バレル
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は中国人民元切り上げ観測が再燃した事から円売り持ちを取り
崩す動きなどで円買い先行、108-110円レンジの下値を試している。この動きを受け
ドル・円オプション変動率は堅調、1ヶ月物は7.5%から7.85%、3ヶ月物は7.775%か
ら8.025%、6ヶ月物は8.075%から8.125%とそれぞれ上昇した。しかしながら大きな
円高に繋がると見る向きは少なくリスクリバーサルの動きは鈍い。25デルタ円コー
ル・ドルプット1ヶ月物は+0.45%、3ヶ月物は+0.75%から+0.70%へ、6ヶ月物は
+0.925%から+0.875%へそれぞれ小幅縮小となっている。
【株式市場】
NY株式相場はまちまち。引き続き高騰する原油価格を睨みつつ、相場は小動きに終始
する展開となった。中国企業による買収提案が相次いで報道され、注目を集めてい
る。セクター別では、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方
で、エネルギーや不動産が軟調。メイタグ(MYG)は、中国のハイアールが複数の米
国投資ファンドとともに買収を検討しているとの報道で5.5%高。またユノカル
(UCL)も中国海洋石油が買収するとの観測から上昇した。住宅メーカーのレナー
(LEN)は予想を上回る決算を発表して上昇。また、大手スーパーのクロガー(KR)
も好決算を発表して買われた。ダウ構成銘柄では、スミスバーニーが慎重な見方を示
したボーイング(BA)が小幅下落。一方で、リーマンブラザーズが強気の見通しを示
したキャタピラー(CAT)が上昇した。結局ダウは9.44ドル安の10599.67、ナスダッ
クは2.94ポイント高の2091.07で取引を終了した。米国企業の中国企業への出資・買
収に加え、中国企業による米国企業買収の動きが活発化している。
【経済指標】
カナダ・4月小売売上高:前月比+1.5%(予想+0.1%、3月+0.1%←+0.2%)、自動車
除く:前月比+0.8%(予想+0.4%、3月+0.5%←+0.9%)
【要人発言】
ベルルスコーニ伊首相
「ユーロ脱退は不可能であり不都合でもある」
ノワイエ・フランス中銀総裁
「利下げだけで短期成長を押し上げる事はできない」
「欧州中央銀行(ECB)は景気を押し上げるために最大限のことをしている」
リーカネン・フィンランド中銀総裁
「欧州金利は歴史的に低いが適度な水準にある」
「原油価格はインフレ率を上昇させ、経済成長を後退させる」
「現在のところ金利の変更は必要ない」
トリシェECB総裁
「ユーロの信頼性は保証」
「欧州は根本的な成長を押し上げる必要ある」
「米国経済は貯蓄の必要が大いにある」
「世界不均衡は成長において主なリスク」
「アジア通貨には整然とした見直しが必要」
「世界経済は適度なペースで成長している」
スノー米財務長官
「上院での証言は予定されていた事」
「中国が規則に沿って行動していく事は大切」
「来月のサミットまでに中国がペッグ制をはずすかという事にはコメントを控える」
「中国はより柔軟性のある通貨制度に移行すべき」
「米国は中国に対する貿易干渉を望んでいない」
「イールドカーブの縮小は景気停滞を意味するものでない」
「イールドカーブは低インフレを反映している」
グリーンスパン米FRB議長とスノー米財務長官
6/23 NY時間10:00 に米中経済に関して議会証言を行う
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 109.45 109.49 108.15 108.16
ユーロ・ドル 1.2101 1.2187 1.2070 1.2183
ユーロ・円 132.46 132.46 131.45 131.77
ドル・スイス 1.2737 1.2784 1.2652 1.2655
ポンド・ドル 1.8183 1.8300 1.8163 1.8295
株式市場:
NYダウ 10608.88 10630.36 10580.87 10599.67
ナスダック 2087.63 2095.69 2083.59 2091.07
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.387 4.326
米国債10年物 4.111 4.042
先物市場:
NY金先物 437.8 440.9 436.5 440.5
NY原油先物 59.05 59.70 58.60 58.90
シカゴ日経平均先物 11485 11515 11480 11510
(フィスコ) - 6月22日7時20分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050622-00000003-fis-brf