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「為替」 ECB利下げ観測、FRB利上げ継続観測でドル全面高109.61/1.2125、原油59.52/ニューヨーク外国為替市場概況
「ECB利下げ観測、FRB利上げ継続観測でドル全面高109.61/1.2125、原油59.52」/ニ
ューヨーク外国為替市場概況 2005年6月21日(火曜日)−株式会社フィスコ 山下
政比呂
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:26JST 「ECB利下げ観測、FRB利上げ継続観測でドル全面高109.61/1.2125、原油59.52」
【ロンドン市場概況】
20日のロンドン外為市場では、先週末EU中期予算が合意に至らなかった事態を受け
てユーロの動向が注目されたが、ユーロ・ドルは、買い戻し一巡後ユーロ売りが優勢
になったものの1.2236ドルから1.2202ドルまでの下落に止まり、1.2233ドルまで反発
する程度の動きになった。ユーロ・円は、ユーロ・ドルの動きに連れて133円02銭か
ら132円71銭に下落後133円07銭に上昇した。ポンド・ドルは1.8246ドル〜1.8285ド
ル、ドル・スイスは1.2615フラン〜1.2656フランで取引され、ドル・円は108円68銭
〜108円84銭で小動きになった。
【経済指標】
【要人発言】
日韓首脳会談
「小泉首相、新戦没者追悼施設、国民感情など諸般の事情を考慮し検討」
「北朝鮮の核問題に日米韓連携で合意」
「靖国・歴史認識で合意に達せず」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:108円96銭、ユーロ・ドル:1.2215ドル、ユーロ・円:133円07銭、ポン
ド・ドル:1.8255ドル、ドル・スイス:1.2649フラン
【ニューヨーク市場概況】
20日のニューヨーク外為市場では、ドル・円はスターン・ミネアポリス地区連銀総裁
の発言で米金利が上昇した事を受けてモデル系ファンドやカストディアン筋の買い主
導で108円90銭から109円61銭まで上昇した。109円60銭-110円00銭には本邦輸出企業
からのドル売りオーダーが控えており、上値は抑えられ109円27銭まで弱含んで取引
を終えた。
ユーロ・ドルは「ECBが利下げも視野に入れている」との観測がユーロ売りを誘い
1.2223ドルから1.2125ドルまで下落したが、スペイン中銀総裁が利下げの可能性を打
ち消す発言をした事から1.2157ドルまで戻して引けた。ユーロ・円は133円15銭から
132円52銭まで下落したものの、原油高やショートカバーで133円02銭まで反発した。
ポンド・ドルは1.8270ドルから1.8211ドルまで下落した。ドル・スイスは1.2641フラ
ンから1.2738フランまで上昇した。
【原油市場】
週初20日のNY原油相場は、先週のOPEC月報で10-12月の原油需要見通しが引き上げら
れたことでの供給懸念や中東情勢の悪化を背景に買い意欲が強く、また先週末に過去
最高値を突破したことで短期筋のショートカバーも誘発され、利食い売りをこなして
堅調に推移した。NYMEXの原油先物(7月限)価格は一時59.52ドル(先週末比
+1.7%)まで上昇した後も高止まりに推移し、高値圏59.37ドルで取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット相場は109円00銭を上抜けしたもののその後108円00銭-110円00銭の
新たなレンジに入ったとの見方が支配的となり変動率は低下している。1ヶ月物は
7.4%から7.5%へ小幅上昇しているものの3ヶ月物は7.875%から7.775%へ、6ヶ月物
は8.125%から8.075%へそれぞれ低下している。
市場では110円を上抜けるのは困難との観測が強くスポット相場の上昇にもかかわら
ずリスクリバーサルでの円コール買い意欲は強まっている。25デルタ円コール・ドル
プット1ヶ月物は+0.3%から+0.45%、3ヶ月物は+0.65%から+0.75%へ拡大、6ヶ月物
は+0.925%と変わらずの取引となっている。
【株式市場】
NY株式相場は小幅下落。原油先物価格が最高値を更新したことで売り先行の展開とな
った。その後ハイテク主導で一時上昇に転じる場面もあったものの、結局前日比マイ
ナスとなった。セクター別では、メディアやソフトウェア・サービスが上昇する一方
で、素材や自動車・自動車部品が軟調。ケーブルビジョン(CVC)はオーナー一族が
79億ドルで非公開化を提案した事で19.1%の急騰。ヘインツ(HNZ)はダノングルー
プのソース部門買収を発表したが、小動きに止まった。グーグル(GOOG)は送金・決
済サービスへの参入を検討しているとの報道で上昇する一方、傘下のペイパルとの競
合が懸念されイーベイ(EBAY)が下落。ダウ構成銘柄では、エアカナダが航空機の発
注をキャンセルしたことで、ボーイング(BA)が下落。結局ダウは13.96ドル安の
10609.11、ナスダックは1.98ポイント安の2088.13で取引を終了した。原油価格が長
期間高止まりしていることもあって、最近の原油価格上昇に対する株価の反応は比較
的軽微に止まっている。
【経済指標】
米・5月景気先行指数:前月比-0.5%(予想-0.4%、4月±0.0%←-0.2%)
【要人発言】
スターン・米ミネアポリス連銀総裁(投票権有)
「利上げ停止する理由は見当たらない」
ラッカー・米リッチモンド連銀総裁(投票権無)
「緩やかなぺースでの利上げを継続」
「FRBの慎重なペースでの引き締めは依然適切であり、利上げ打ち止め時期を判断す
るのは時期尚早」
「米連銀はこれからの経済指標も注視する」
「インフレ見通しは改善されており、低インフレ期待が利回り上昇を抑制している」
「経常赤字の拡大ペースが減速」
「住宅価格が弱含むのは理にかなっている」
「長期金利の低下は、低インフレと低インフレ期待が背景にある可能性が高い」
ブッシュ米大統領
「米国は強いEU(欧州連合)を支持する」
「米国、欧州は民主主義を援助・支持していく」
「米国、欧州は中東問題において同じ目的意識を持つ」
「話し合いの議題は経済、貿易などを含んだものとなった」
「中国は通貨制度の改革が必要」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(欧州連合議長)
「我々は米国を含め相手国とお互いに深く関係している」
カルアナ・スペイン中銀総裁
「経済成長にまだ下方リスクがある」
「ユーロ圏に緩やかな経済回復の兆候が見える」
「金利水準は‘適度’である」
欧州中銀筋
「欧州中銀の政策担当者は、利下げが正当化されるかどうか決定するにあたり、今後
の経済指標に注目している」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 108.71 109.61 108.68 109.26
ユーロ・ドル 1.2236 1.2237 1.2125 1.2154
ユーロ・円 133.01 133.15 132.52 132.82
ドル・スイス 1.2616 1.2738 1.2615 1.2708
ポンド・ドル 1.8267 1.8285 1.8211 1.8241
株式市場:
NYダウ 10621.54 10637.57 10562.38 10609.11
ナスダック 2081.05 2096.77 2076.42 2088.13
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.361 4.388
米国債10年物 4.070 4.109
先物市場:
NY金先物 442.4 442.8 439.3 440.0
NY原油先物 58.80 59.52 58.10 59.37
シカゴ日経平均先物 11480 11495 11460 11485
(フィスコ) - 6月21日6時56分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050621-00000003-fis-brf