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2005年 06月 17日 金曜日 12:49 JST
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[香港 17日 ロイター] 17日付の香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙によると、中国第3位の石油会社、中国海洋石油総公司(CNOOC)は、米シェブロンが先に買収提案を行ったユノカルに対し、近く対抗買収案を発表するもよう。
同紙が匿名の情報として報じた。
それによると、CNOOCは最終判断を下すため、今後2週間以内に取締役会を開催、買収案を承認する見込み。
CNOOCの買収案は、ユノカル株主にアピールするため、シェブロンによる株式・現金を組み合わせた164億米ドルの買収提示額を最大で10%上回る内容になるとみられている。
これが実現すれば、レノボ・グループ(聯想集団)<0992.HK>による米IBMのパソコン事業買収(12億5000万米ドル)を抜き、中国企業による海外企業買収としては過去最大規模になる。
また、CNOOCは、中国本土および外国の銀行からの資金調達を既に確保しており、ユノカル買収を目的とする合弁事業への戦略的出資の可能性について、複数の海外投資会社と交渉を行っているところだという。
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http://www.reuters.co.jp/financeNewsArticle.jhtml?type=marketsNews&storyID=8818478
中国海洋石油、来週にも米ユノカルに対抗買収提案か(6/17)※
中国石油大手の中国海洋石油が来週にも、米石油大手ユノカルに対抗買収案を提示する可能性がある。ユノカルは米シェブロンからの160億ドルでの買収提案にすでに同意しており、早ければ来月半ばにも手続きが完了するとみられている。中国海洋石油が取締役会と政府の承認を得て、買収資金を確保するための時間は限られている。
中国海洋石油は今年4月、経営陣が練っていたユノカルの買収計画に非常勤取締役が反対し、取締役会が分裂していた。その非常勤取締役を英投資銀行ロスチャイルドが率いる独立アドバイザーのグループが説得する可能性がある。アドバイザーグループは、買収計画に当初反対した4人の非常勤取締役の依頼で調査を行っていたが、ユノカル買収には160億ドル以上の価値があるとの報告をまとめる模様。
非常勤取締役の支持を得られても、中国海洋石油は国家発展改革委員会と国務院の2つの政府機関からの承認を得る必要がある。この承認を早く得られるかどうかが買収の成否を左右する重要なカギになる。ある香港の業界筋は「当局の同意は得ているものの、なお計画の詳細を説明する必要がある。承認が得られるか、またそれがいつになるのか明確にはわからない」と話す。
米英系格付け会社フィッチ・レーティングスは16日、「行き過ぎた海外企業買収はキャッシュフローを圧迫し、財務リスクとビジネスリスクを高めるだろう」と警告した。その一方で、買収資金を国有の親会社あるいは政府から直接調達できれば影響は軽減されるとのアナリストらの見方もある。
(英フィナンシャル・タイムズ特約)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/20050617NTE2IFT0517062005.html
世界のLNGビッグビジネス 第16回:中国海洋石油
みずほ情報総研
環境・資源エネルギー研究部
主事研究員 冨田 哲也
中国海洋石油総公司(CNOOC、以下シーノック)は、1982年に中国沖合の石油・天然ガス開発を行う目的で設立された国営石油会社で、設立当初は資金と技術力に優れる外資の協力を得て開発を行う企業であった。しかし、事業領域を下流事業にも拡大するとともに着実に生産量を拡大させ、2001年には子会社を通じてニューヨーク、香港の両市場への上場に成功し、中国で3番目の海外上場石油会社となった。
最近では豊富な資金力を背景に買収等を通じて海外にも積極的に展開し、その存在感は国際的にも大きなものとなってきている。日本との関係では、所有権をめぐって問題となっている春暁ガス田の開発を行っていることからも、注目されている。
http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/lng050302.html