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「為替」 強弱混じる米指標にドル上昇限られ弱含んで引け、ドル・円109.72円〜109.18円／ニューヨーク外国為替市場概況
「強弱混じる米指標にドル上昇限られ弱含んで引け、ドル・円109.72円〜109.18
円」/ニューヨーク外国為替市場概況 2005年6月16日（木曜日）−株式会社フィス
コ 平松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:23JST 「強弱混じる米指標にドル上昇限られ弱含んで引け、ドル・円109.72円〜109.18円」
【ロンドン市場概況】
15日のロンドン外為市場では、ユーロ・ドルのショートカバーが一巡後、ドル・
円、ユーロ・円の買い戻しが優勢になり、ドル・円は109円15銭から109円48銭まで
上昇し、ユーロ・円は131円64銭から131円91銭まで上昇した。ユーロ・ドルは
1.2074ドルから1.2036ドルに反落、ポンド・ドルは1.8107ドルから1.8068ドルに反
落、ドル・スイスは1.2734フランに下落後1.2784フランまで上昇し、その後ドル・
円は109円37銭に反落、ユーロ・円も131円68銭に反落した。
【経済指標】
英・5月失業者数増減：前月比+13200人(予想+5000人、4月+10800人)
英・2-4月平均所得：前年比+4.6％(予想+4.7％、3月+4.5％)
【要人発言】
6月の月例経済報告
「景気は弱さ脱する動きみられ緩やかに回復、11カ月ぶり上方修正」
「個人消費と雇用を上方修正、家計部門が改善」
「情報化関連の在庫調整や原油価格には留意」
OPEC代表団
「OPEC、生産上限を日量50万バレル引き上げ2800万バレルとすることで合意」
「原油高続けば50万バレルの追加増産を議長が決定できることで合意」
ウェーバー独連銀総裁
「ECBは政策金利にバイアスない、現在の金利は適切」
ユンケル・ルクセンブルク首相兼財務相(ユーログループ議長)
「ECBに対して見解をより強く示すべき」
トリシェECB総裁
「ECB、ユーロ圏の金利水準は適切と判断」
「ECB、金融政策のバイアスはない」
「金融市場に利上げの用意させていない」
「既に述べたように金融市場に利下げの用意させていない」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：109円40銭、ユーロ・ドル：1.2069ドル、ユーロ・円：131円96銭、ポン
ド・ドル：1.8107ドル、ドル・スイス：1.2757フラン
【ニューヨーク市場概況】
15日のニューヨーク外為市場は強弱混じった米国指標により高下したものの、結局
はレンジ内での取引に留まっている。ドル・円は米6月NY連銀景況指数や米5月鉱工
業生産が予想を大幅に上回った事から109円72銭へ上昇した。その後発表された米4
月対米証券投資が予想下回った事で反落。「福井日銀総裁が‘景気はインフレ方向
に傾斜’と述べた」との噂が市場に広まった事で109円18銭まで下落し、109円20銭
前後で引けた。ユーロ・ドルは1.2026ドルまで下落したものの1.2000ドルを割るこ
とができず、ショートカバーに1.2133ドルまで上昇し1.2110ドル前後の高値圏で引
けた。ユーロ・円は原油価格が上昇した事などから131円76銭から132円49銭まで上
昇するが133円手前ではリアルマネー、本邦輸出筋などの売り意欲が強く又「中国中
銀に近い中国紙が人民元変動幅拡大を要請した」との噂も売りを誘い132円20銭前後
に弱含んで引けた。ポンド・ドルは1.8082ドルから1.8248ドルへ上昇、ドル・スイ
スは1.2793フランから1.2690フランへ下落した。
【原油市場】
OPEC議長が先にウィーンでのOPEC総会で「原油価格1バレル30-50ドルが妥当」
「第4四半期の重要増に向け増産が必要」と発言した。しかしながらその後発表され
た米・週間原油在庫（6/10時点）が減少したことから原油先物（7月限）価格は
56.75ドルまで上昇した。その後弱含み前日比57銭と高の55.57ドルで引けた。
【オプション動向】
本日のドル・円スポット相場は109円台でのレンジ相場となっている。オプション市
場では110円を上抜けていくかどうか見極めたい向きが多く調整相場となっており、
オプション市場は短期を売り長期を買う動きとなっている。1ヶ月物は8.0％から
7.9％へ、3ヶ月物は8.08％から8.075％へ小幅低下、6ヶ月物は8.15％から8.175％へ
上昇している。リスクリバーサルは昨日に続き大きな動きは無く25デルタ円コー
ル・ドルプット1ヶ月物は+0.35％、3ヶ月物は+0.7％、6ヶ月物は+1.025％で変わら
ずの取引となっている。
【株式市場】
NY株式相場は小幅続伸。5月の消費者物価指数が予想に反して下落となったことが好
感され上昇して始まった。その後、週次原油在庫が大幅減となり原油価格が55ドル
を上回る水準へと上昇した事で下落する場面もあったが、引けにかけて再び買戻し
の動きが優勢となり上昇に転じた。セクター別では、自動車・自動車部品やエネル
ギーが上昇する一方で、商業サービス・用品やメディアが軟調。ベアスターンズ
(BSC)が予想を上回る決算を発表して上昇。またデルファイ(DPH)は28億ドルのリフ
ァイナンス（借り換え）が無事終了して買われた。アパレルのトミー・ヒルフィガ
ー(TOM)は来年度の強気の収益見通しを示した事で上昇。一方インフルエンザ・ワク
チン製造のカイロン(CHIR)が業績下方修正を発表して6.1%安。冴えない決算を発表
したゲームソフトのアタリ(ATAR)も売られた。ダウ構成銘柄では、スペインの格安
航空会社から30機の航空機を受注したボーイング(BA)が上昇。結局ダウは18.80ドル
高の10566.37、ナスダックは5.88ポイント高の2074.92で取引を終了した。本日発表
された地区連銀経済報告（ベージュブック）でも、物価に上昇圧力は緩和している
との見解が示され、また消費者物価指数が予想に反して低下となったことで、利上
げ打ち止め期待が広がっている。
【経済指標】
米・4月企業在庫：前月比+0.3％（予想+0.4％、3月+0.5％←+0.4％）
米・5月コア消費者物価指数：前月比+0.1％（予想前月比+0.2％、4月0.0％）
米・5月消費者物価指数：前月比-0.1％（予想前月比+0.0％、4月0.5％）
米・6月N.Y.連銀製造業景気指数：+11.65（予想+2.0、5月-11.1）
米・5月鉱工業生産：+0.4％（予想+0.2％、4月-0.3％←-0.2％）
米・5月設備稼働率：79.4％（予想79.3％、4月79.1％←79.2％）
米・4月対米証券投資状況：474億ドル買い越し（予想600億ドル買い越し、3月406億
ドル←457億ドル買い越し）
米・週間原油在庫（6/10）
原油在庫：前週比-178万バレル(予想前週比-100万バレル、前回-309万バレル)
ガソリン在庫：同比-90.5万バレル(予想+67.5万バレル、前回-3万バレル)
蒸留油在庫：同比+243万バレル(予想+150万バレル、前回+129万バレル)
米地区連銀報告書（アトランタ米地区連銀により6/6までのデータをもとに作成）：
「米国経済は5月通し12全ての地区で拡大」
「ほとんどの地区の成長が適度、堅調継続している」
「ほとんどの地区の雇用市場は拡大した」
「全般的に物価圧力は適度であった」
「小売は強弱混じっている。一部はガソリン価格の高騰を理由に指摘している」
「ほとんどの地域での製造は拡大」
「全般的に住宅市場は引き続きかなり強いものとなった」
【要人発言】
コーン米FRB理事
「短期金利はいまだに緩和的」
「今不均衡是正に努力している」
「金利は‘慎重な’ペースで上昇すると思われる」
「抑制されたインフレが長期金利を低く抑えている」
「弱い世界経済成長が長期利回りの上昇を抑えている」
「金利中立水準を判断するのは困難」
「米国経済成長において通常以上のリスクが存在」
「世界不均衡は無限に継続するものではない」
「経済見通しは全般に好調」
「不均衡は整然されいくと見る」
ブレア英首相
「EU憲法を一旦休止させるのが理にかなっている」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 109.17 109.72 109.14 109.19
ユーロ・ドル 1.2072 1.2133 1.2026 1.2114
ユーロ・円 131.77 132.49 131.65 132.29
ドル・スイス 1.2739 1.2793 1.2690 1.2709
ポンド・ドル 1.8105 1.8248 1.8068 1.8226
株式市場：
NYダウ 10548.65 10589.93 10495.39 10566.37
ナスダック 2076.73 2079.13 2053.39 2074.92
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.414 4.402
米国債10年物 4.107 4.103
先物市場：
NY金先物 429.8 431.8 429.1 430.9
NY原油先物 55.70 56.75 55.40 55.57
シカゴ日経平均先物 11420 11430 11350 11420
（フィスコ） - 6月16日6時27分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050616-00000002-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。