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「為替」 弱い米経済指標にも米FRB利上げ継続観測から金利上昇、ドル買い先行相場／ニューヨーク外国為替市場概況
「弱い米経済指標にも米FRB利上げ継続観測から金利上昇、ドル買い先行相場」/ニ
ューヨーク外国為替市場概況 2005年6月15日（水曜日）−株式会社フィスコ 平
松 京子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:25JST 「弱い米経済指標にも米FRB利上げ継続観測から金利上昇、ドル買い先行相場」
*07:01JST「弱い米経済指標にも米FRB利上げ継続観測から金利上昇、ドル買い先行
相場」
【ロンドン市場概況】
14日のロンドン外為市場では、特に目立った取引はみられず全体的に小動きの状
態だったが、ドル・円、ユーロ・円は利食いとみられる売りがやや優勢で軟調推移
となり、ドル・円は109円36銭から109円18銭まで下落、ユーロ・円は132円67銭から
132円34銭まで下落した。ユーロ・ドルは1.2116ドル〜1.2140ドル、ポンド・ドルは
1.8074ドル〜1.8117ドル、ドル・スイスは1.2681フラン〜1.2712フラン取引され
た。
【経済指標】
仏5月EU基準消費者物価確定値：前年比+1.7％(予想+1.9％、4月+2.0％)
英・5月EU基準消費者物価：前年比+1.9％(予想+1.8％、4月+1.8％)
英・5月実勢インフレ率：前年比+2.1％(予想+2.2％、4月+2.3％)
【要人発言】
スノー米財務長官
「欧州と日本、世界の経済成長への役割を十分に果たしていない」
「欧州には成長加速のため改革と規制緩和を求める」
「中国は為替の柔軟性導入の準備整っている」
「原油高にもかかわらず世界経済の見通しは底堅い」
「米経済赤字削減の目標水準は設定しない」
独商工会議所
「独中小企業の間で、過去2年で初めて、悲観論が楽観論を上回る」
キング英中銀総裁
「インフレ見通しに対する両方向のリスクに迅速に対応する」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円：109円34銭、ユーロ・ドル：1.2115ドル、ユーロ・円：132円41銭、ポン
ド・ドル：1.8096ドル、ドル・スイス：1.2714フラン
【ニューヨーク市場概況】
14日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は予想を下回る米5月小売売上高、生
産者物価指数の発表を受けてで米金利が低下したことに連られる形で109円08銭まで
下落した。ただ109円00-10銭にでは米モデルファンド筋の買いに底硬く、また米リ
ッチモンド連銀総裁（投票権無）が「慎重なペースでの利上げ継続の可能性」を指
摘した事などから長期金利が上昇、金利上昇に転じドル買い先行となりドル・円も
109円54銭まで上昇し高値圏で引けた。ユーロ・ドルは指標後一旦1.2151ドルまで上
昇したが1.2140-50ドルの米本国投資法絡みの売り注文や、アジア筋などの強い売り
に跳ね返され1.2022ドルに急落した。米金利が高止まりした事もあり1.2030ドルの
安値圏で取引を終了した。ユーロ・円は原油価格の軟調、ドイツ財務相の「欧州景
気は下方に傾斜」の発言などで132円55銭から131円58銭まで下落し131円70銭前後で
引けた。
ポンド・ドルは1.8156ドルへ上昇し1.8046へ下落した。ドル・スイスは1.2676フラ
ンへ下落し1.2793フランへ上昇した。
【原油市場】
原油相場では明日の石油輸出国機構（OPEC）総会で「生産枠引き上げを提案する」
との加盟国閣僚の発言や議長の「1バレル50ドル下回る価格水準望む」との発言から
軟調推移しNYMEX原油先物（7月限）価格55ドルちょうどで取引を終えた。
【オプション動向】
本日のドル・円スポット相場は下値が底堅い一方、上値は109円50銭から110円00銭
にある売りオーダーに抑えられ狭いレンジ内での取引に留まっている。レンジ相場
を受けてオプション変動率は低下しているものの、110円が視野に入ってきているこ
ともあり小幅低下に留まっている。リスクリバーサルは様子見気分が強く昨日の水
準を維持しており25デルタ円コール・ドルプット1ヶ月物は+0.35％で変わらず、3ヶ
月物は+0.75％から+0.7％小幅縮小、6ヶ月物は+1.025％で変わらずの取引となって
いる。
【株式市場】
NY株式相場は上昇。5月の生産者物価指数が0.6%下落となる一方、同時に発表された
小売売上高が予想を下回ったことで、揉み合いで始まった。一部企業の決算が好感
される場面もあったが、上値は限定的。セクター別では、自動車・自動車部品や食
品・生活必需品小売が上昇する一方で、半導体・半導体製造装置や食品・飲料・タ
バコが軟調。ベストバイ(BBY)はMP3関連商品の売上が好調で、予想を上回る決算を
発表して14.3%の大幅上昇。またリーマン・ブラザーズ(LEH)も好決算を発表して上
昇した。マイラン・ラボラトリーズ(MYL)はカール・アイカン氏によるバイアウトの
提案を拒否するとともに、12.5億ドルの自社株買いを発表して上昇。一方で家具小
売のピア1インポーツ(PIR)は冴えない決算を発表して下落した。また、クリスピ
ー・クリーム・ドーナッツ(KKD)は第1四半期の決算書提出の延期を発表して売られ
た。ダウ構成銘柄では、ゼネラルモータース(GM)が労働組合側に今月末までに医療
費削減で合意に達する必要があると通知したことが好感され4.2%高。結局ダウは
25.01ドル高の10547.57、ナスダックは0.07ポイント高の2069.03で取引を終了し
た。OPECが原油生産枠を50万バーレル拡大する可能性が高まったことで原油価格は
下落に転じているものの、相場の反応は限定的。
【経済指標】
米5月小売売上高：前月比-0.5％（4月+1.5％←+1.4％、予想前月比0.0〜-0.2％）
米5月小売売上高（自動車を除く）：前月比-0.2％(4月+1.4％←+1.1％、予想前月比
+0.2％)
米5月生産者物価指数：前月比-0.6％（4月+0.6％、予想前月比-0.2％）
米5月コア生産者物価指数：前月比+0.1％（4月+0.3％、予想前月比+0.2％）
【要人発言】
コッホウェザー・ドイツ財務次官
「本年後半期には欧州圏12カ国経済成長は上方トレンドラインに戻る」
「しかしながら現在は下方に傾いている」
ラッカー・米リッチモンド連銀総裁（投票権無）
「慎重なぺースでの利上げ可能。何時利上げを止めるかを語るのは速すぎる。経済
指標次第」
「春頃の若干弱い米指標結果は短期的なもの」
「原油価格は景気の不確定要因。今までの動きには対応してきたが新たな上昇はま
た新たな困難となろう」
ブレア英国首相
「EU予算に関して（シラク首相と）意見の大きな相違を見た」
「ほとんどのEUの国々でEU憲法批准に関する国民投票で否決する可能性がある」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場： （始値） （高値） （安値） （終値）
ドル・円 109.32 109.54 109.08 109.47
ユーロ・ドル 1.2131 1.2151 1.2022 1.2029
ユーロ・円 132.61 132.67 131.58 131.69
ドル・スイス 1.2694 1.2793 1.2676 1.2776
ポンド・ドル 1.8081 1.8156 1.8046 1.8059
株式市場：
NYダウ 10521.95 10586.70 10521.79 10547.57
ナスダック 2067.37 2074.78 2064.08 2069.04
債券市場： （始値） （終値）
米国債30年物 4.373 4.417
米国債10年物 4.088 4.109
先物市場：
NY金先物 429.2 430.2 428.4 429.3
NY原油先物 55.40 55.80 54.83 55.00
シカゴ日経平均先物 11340 11400 11340 11390
（フィスコ） - 6月15日6時28分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050615-00000001-fis-brf
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。