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、人間は弱い方に引きずられる。相手を殴った以上、殴り返されるのは当然。弱音を吐く幹部を叱咤するのがボクの役目です」
そう、きっぱり言っていた。
堀江氏のワンマン体制に見られがちなライブドアだが、社内では、
「宮内さんをメチャクチャ信頼しています」(熊谷史人取締役)
「どんな事態にも動揺せず、発言がぶれない」(塩野誠ライブドア証券バイスプレジデント)
と、宮内氏の人望と求心力の高さは堀江氏をしのぐものがある。
●外資証券は「武器商人」
先述したネット関係者はこう打ち明ける。
「ライブドア保有のニッポン放送株をポニーキャニオン株と交換して、ポニキャンを株式上場させるという大手広告会社による和解策もあった。だが、それもライブドア側から蹴られた」
そんな堀江、宮内両氏にとっても、ソフトバンク・インベストメント(SBI)の北尾吉孝CEOの参戦は予想外だった。因縁のライバルである楽天・三木谷浩史社長や大手ゲーム会社の影もフジ側にちらついていた。
ライブドアはニッポン放送株を担保にフジ株を買う軍資金を調達する予定だったが、打診された金融機関幹部は「袋叩きにあったリーマン・ブラザーズの二の舞いは避けたい」と尻込みし、うまくゆかない。
3月半ば、熊谷、塩野両氏とフジとの実務者交渉が始まった。仲裁役の日興プリンシパル・インベストメンツの2人の幹部や弁護士が同席し、ほぼ連日、東京・内幸町の日興プリンシパル本社や都心のホテルで協議を続けてきた。
このころ、両陣営には複数の外資系証券会社から「こんな戦い方がある」と戦術伝授の売り込みが相次いだ。両陣営とも戦闘態勢を崩さないまま協議に入っており、疑心暗鬼がなかなか解けない。米系の大手証券会社の中には、日本法人トップ自らがライブドアを助けるふりをして情報を得ながら、次はフジに近寄ってフジから情報を得て、その上で両者に策を授けて煽るところもあった。ライブドア幹部からは「まるで戦争中の武器商人だ」との声が漏れた。
しかし、協議当事者の疑心暗鬼は次第に解けていったようだ。
「毎日顔を合わすうちに信頼感ができました。(人質が誘拐犯と心を通わせる)ストックホルム・シンドロームのような心理です」
交渉に携わったライブドア幹部は、そう苦笑する。そんな担当者の柔軟姿勢に対し、堀江、宮内両氏は「手持ちのニッポン放送株をフジ株に交換し、フジに役員を