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誰も制御できないデリバティブ
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イギリスの4倍、日本の2倍、カナダの8倍
これは今世界の金融市場を崩壊させるのではないか?と危惧されている<CDS>残高です。
CDS?聞いたことなどないよ、といわれる方が殆どだと思いますが、それもそのはずです。本来ならあり得ない金融取引だからです。
正式名称:クレジット・デフォルト・スワップ
企業の倒産リスクを商品化したデリバティブですが、簡単に言えば、倒産リスクを数値化して取引している金融商品なのです。
そして、その取引残高は、昨年末で6兆3,000億ドルとなっているのです。
この6兆3,000億ドルを国のGDPと比較したのが冒頭の国・数字です。
物凄い金額というのが実感して頂けたと思います。
でも、これで驚いてはいけません。
世界決済銀行が発表しました内容は驚くべき数字が並んでいたからです。
デリバティブ総額 248兆ドル
(この半年でだけで+12.8%もの猛烈な増加となっています)
金利スワップ残高 147兆ドル
(この半年で+15%も急増しています)
円換算は、桁が多すぎてまともな数字にはなりません・・・。
有名な経済学者であるケインズが生きていたころには、このようなデリバティブは存在していませんでした・・・。
米国金融機関の一部の専門家は、このデリバティブ残高を危惧して株・金融市場から逃げるようにとの警報を出しています。
銀行預金も危険性が高いとして、預金も減らすように警鐘を鳴らしています。
このようなデリバティブが破綻した場合、誰も制御できないからであり、かつ無傷な銀行など存在しないからです。
皆が安心しきっている今、亀裂があちらこちらで拡大していっています。
この亀裂が表面化してきたときに、慌てて準備しましても間に合いません。
日頃からリスクを減らすことに注意しておけば、最悪の場面でも全てを守ることは不可能ですが、全てを失うことはありません。
http://www.collectors-japan.com/nevada/main/m_050601_1.html