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「為替」 グリーンスパン議会証言控えて調整相場、ユーロ主導でドル・円107.40円/ニューヨーク外国為替市場概況
「グリーンスパン議会証言控えて調整相場、ユーロ主導でドル・円107.40円」ニュ
ーヨーク外国為替市場概況 2005年6月9日(木曜日)−株式会社フィスコ 平松 京
子 片山 善博
[ニューヨーク外国為替市場概況]
*06:55JST 「グリーンスパン議会証言控えて調整相場、ユーロ主導でドル・円107.40円」
【ロンドン市場概況】
8日のロンドン外為市場では、材料難からポジション主体の取引が中心となり、全
体的に小動きの状態になった。ユーロ・ドルは1.2310ドルから1.2342ドルまで買い
戻され、ユーロ・円も131円40銭から131円88銭まで上昇し、ドル・円は106円73銭か
ら106円94銭で高下した。ポンド・ドルは1.8355ドル〜1.8380ドルで底堅い動きとな
り、ドル・スイスは1.2418フラン〜1.2457フランで取引された。
【経済指標】
特になし
【要人発言】
ノワイエ仏中銀総裁
「長期金利が永遠に極めて低い水準にあるということはない」
「中国の工業品物価は上昇する可能性があり、本当の緊張は中国の賃金にある」
ラトIMF専務理事
「現在のところ、ECBの金利水準は適切」
「第3四半期も景気の弱さ続けばECBは金融政策で対応すべき」
「現時点ではユーロ圏にインフレリスクはみられず」
「ユーロは非常に成功している」
【ニューヨーク市場寄付】
ドル・円:106円80銭、ユーロ・ドル:1.2323ドル、ユーロ・円:131円59銭、ポン
ド・ドル:1.8363ドル、ドル・スイス:1.2445フラン
【ニューヨーク市場概況】
8日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は米経済諮問委員会の発表した10年債平
均利回り見通しを受けて債券利回りが上昇する中、ユーロ・ドルの下落に絡むドル
買いで106円75銭からストップロスを誘発して107円40銭まで上昇し、高値圏107円30
銭前後で取引を終えた。
ユーロ・ドルは明日にグリーンスパン米FRB議長の議会証言が控えることでショート
カバーが先行し1.2355ドルまで上昇した。しかしながら、この水準ではアジア中銀
筋などの利食い売り意欲が強く、また欧州中銀高官が「ユーロ安は欧州景気を助け
る」などユーロ安効果を示唆する発言を行ったこともあり、その後1.2206ドルまで
大きく下落し1.2230ドル前後で引けた。
ユーロ・円はモデルファンドやCTAの買いで131円89銭まで上昇するが、その後本邦
輸出やリアルマネーの売りに押されて131円05銭まで下落し131円20銭前後で引け
た。ポンド・ドルは1.8404ドルから1.8228ドルまで下落した。ドル・スイスは
1.2422フランから1.2578フランまで上昇した。
【原油市場】
8日のNY原油相場は3日続落。週次の在庫統計において原油およびガソリン在庫が共
に予想外に減少したことから買いが強まったものの、先週から上値抵抗水準となる
55ドル前後を突破出来なかったことから戻り売りに押されて失速した。
NYMEXの原油先物(7月限)価格は在庫統計の発表後に一旦55.00ドルまで上昇したも
のの、その後反落し結局52.54ドル(前日比-2.2%)で取引を終えた。
【オプション動向】
ドル・円スポット市場は106円00銭割れを試す事なく107円台に戻し、引き続き106
円-109円レンジに納まっている事からオプション変動率は低下している。1ヶ月物は
8.05%から7.8%に、3ヶ月物は8.175%から8.075%に、6ヶ月物は8.375%から
8.225%にそれぞれ低下している。
リスクリバーサルでは「10日から始まるG-8財務相会合で人民元切り上げが議題とな
る可能性がある」との観測から円コール買いが堅調で1ヶ月物は+0.6%、3ヶ月物は
+1.0%、6ヶ月物は+1.175%と昨日と同水準での取引となっている。
【株式市場】
NY株式相場は下落。テキサス・インスツルメンツ(TXN)が業績予想を上方修正した
ことが好感されて、朝方は小幅上昇して始まった。しかしながら、明日のグリーン
スパンFRB議長の議会証言とインテル(INTC)の業績中間報告を前に手控えムードと
なっており、引けにかけて小幅下落に転じている。セクター別では、自動車・自動
車部品や半導体・半導体製造装置が上昇する一方で、運輸や小売が軟調。携帯電話
向け半導体などが寄与し、業績上方修正を発表したテキサス・インスツルメンツ
(TXN)が上昇。またバイオのイムクローン(IMCL)は投資家カーク・カーコリアン
氏が買い増していたことが明らかとなり大幅上昇。また、同氏による買い付け期間
が終了したゼネラル・モータース(GM)も、株数が目標の2800万株を下回る1890万
株に止まったことから4.2%高。一方でグーグル(GOOG)は高値警戒感から4.6%安
となった。ダウ構成銘柄では、キャタピラー(CAT)が株式分割と増配を発表して上
昇した。結局ダウは6.21ドル安の10476.86、ナスダックは6.98ポイント安の2060.18
で取引を終了した。タバコ訴訟の一部として司法省がタバコ会社に対して、将来の
禁煙プログラムへの資金拠出を求めていた問題で、25年で1300億ドルの要求額を、5
年で100億ドルへと大幅に減額したことから、タバコ会社各社が上昇した。
【経済指標】
米・4月の卸売在庫:前月比+0.8%(3月+0.6%←0.4%、予想0.5%)
週次の原油在庫統計(6/3時点)
原油在庫:前週比-309万バレル(前回+149万バレル、予想+25万バレル)
ガソリン在庫:同比-3万バレル(前回+130万バレル、予想+110万バレル)
蒸留油在庫:同比+129万バレル(前回+78万バレル、予想+128万バレル)
【要人発言】
トリシェECB総裁
「インフレ予想は物価安定に同調しており、低水準にある」
「実質金利は低水位準」
クレメント独経済労働相
「アジア通貨のより一層の柔軟性を求める」
「弱いユーロは欧州諸国にとって、どちらかといえば有利」
パパデモス欧州中銀副総裁
「金利は適度な水準にある」
「欧州中銀(ECB)は状況を注視していく」
ウェリンク・オランダ中銀総裁・ノワイエ・フランス中銀総裁
「利下げは景気を助けない」
ウェーバー独連銀総裁
「欧州12カ国の第2四半期の経済成長は減速し、0.3%前後を予想」
「金利は適正水準」
「原油価格の上昇が継続するとは予想していない」
「インフレ見通しは上向き」
「経済指標は強弱様々」
「現状のユーロ相場は景気の助けとなろう」
バイズFRB理事
「米経済は減速している可能性あるが依然良好」
米経済諮問委員会(CEA)
「2005年度、2006年度の経済成長率は共に3.4%、昨年12月の見通し3.5%から若干
下方修正し、2004年度の3.9%を下回る」
「月平均雇用数は17.8万人」
「2005年度のインフレ予想は2.3%、前回予測2.1%から上昇修正」
「10年債平均利回りは4.3%と予測」
【ロンドン市場始値〜ニューヨーク市場終値】
為替市場: (始値) (高値) (安値) (終値)
ドル・円 106.75 107.40 106.73 107.28
ユーロ・ドル 1.2313 1.2355 1.2206 1.2233
ユーロ・円 131.42 131.89 131.05 131.25
ドル・スイス 1.2446 1.2579 1.2418 1.2547
ポンド・ドル 1.8368 1.8404 1.8222 1.8231
株式市場:
NYダウ 10484.84 10543.29 10465.32 10476.86
ナスダック 2072.96 2074.61 2057.58 2060.18
債券市場: (始値) (終値)
米国債30年物 4.190 4.221
米国債10年物 3.901 3.935
先物市場:
NY金先物 427.4 428.7 426.4 426.6
NY原油先物 53.30 55.00 52.45 52.54
シカゴ日経平均先物 11295 11310 11280 11295
(フィスコ) - 6月9日6時56分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050609-00000002-fis-brf