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原油高騰:漁師たちが悲鳴 燃料代、2年間で1.5倍に /宮城
◇「国は価格安定策を」−−塩釜で決起大会も
原油価格の上昇が長期化し、船の燃料代が高騰、漁師たちが悲鳴を上げている。船の燃料に使うA重油の値段は2年間で1・5倍近くに。原油高止まりの背景には投機筋の動きがあり、マネーゲームのあおりで実際に石油製品を使う漁師が困り果てている。生マグロ水揚げ日本一の塩釜市では、国に価格安定策を求める動きが出ている。
A重油の高騰は、2度の石油ショックや湾岸危機以来。県内標準価格(1キロリットル当たり)は一昨年6月は3万6000円だったのがじわじわ値上がりし、今年5月には5万2500円に。実売ベースでは、昨年3月は3万円を切ることもあったが、現在はほとんど標準価格と差がないという。
遠洋漁業は世界の寄港地で補給し、5万4900〜4万7000円する。「ここで高いからほかでというわけにもいかず、どんな日程を組んでも影響を受ける」と水産会社役員は嘆く。採算割れを避けるため、出漁を減らす事態も起こっているという。
カツオ船などを所有する丸要漁業部(同市北浜)の佐藤章常務によると、売上高に占める燃料代の割合はこれまで17〜18%だったが、今や3割を超えた。「石油ショックの時に比べて魚価が下がっており、影響は深刻。自助努力ではどうにもならない」と訴える。
原油価格は、イラクの政情不安やアジア経済の急成長などで需給がひっ迫した影響で、昨春から高止まりが続いている。下げに転じる要素がなく、投機資金が流入し長期化した。
同市では2日、地元水産会社や塩釜港に水揚げする各地の漁業者ら180人が決起大会を開催。「価格上昇は水産物の安定供給に重大な影響を及ぼす」として国に対策を求める決議を採択し、佐藤昭市長らに手渡した。【小平百恵】
6月4日朝刊
(毎日新聞) - 6月4日16時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050604-00000057-mailo-l04