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独財務次官:中国の人民元、米経常赤字、ユーロについてコメント (ブルームバーグ)
2005年6月2日(木)21時28分
6月2日(ブルームバーグ):ドイツのカイオ・コッホウェザー財務次官
は2日、ベルリンでの会議で記者団に対し、中国の人民元、米国の経常赤字、ユ
ーロについて、以下の通り発言した。
アジア通貨について:
「特に米国で大きな騒ぎを引き起こした問題は、アジアの為替システムの柔
軟性についてだ。中国がより柔軟性を示すように同国に圧力をかけるべきだとは
私は言いたくない。中国の通貨切り上げについては、第1段階、それから次なる
段階に向けた準備が進められているようだ。適切なのはまず通貨バスケット制度
を導入し、それからそれに連動する幅を拡大することだろう。もしも中国が自国
通貨を柔軟にしなければ、市場が反応するだろう。現在、中国の政策は信用でき
る実行力を欠いている。もしも中国が外貨準備の多くを通貨バスケット内のユー
ロに換えるとするならば、ユーロに対する上昇圧力となる可能性がある」
米国の赤字について:
「世界的な経済不均衡が存在する。わたしが懸念するのは米経常赤字を継続
的に穴埋めすることだ。米政府の対策は信用力を欠いている。例えば、赤字を少
なくとも半減させるために、個人貯蓄を増やすなど、明確で信用できる公約の証
明が必要だ。欧州については、特にフランス、イタリア、ドイツで、緊急に構造
改革のスピードを加速せねばならない。われわれは景気拡大のエンジンとなる必
要がある」
ユーロについて:
「ユーロは経済成長に対する重荷とはなっていない。インフレや国内総生産
(GDP)の格差は誇張される可能性がある。ユーロは成功物語であり、その証
拠をドイツで生産性が上がっていることなどに見出すことができる」
原題:Germany's Koch-Weser Comments on Yuan, U.S. Deficit 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
(Update1)(抜粋) {NXTW NSN IHGD2607NBB5
ジュネーブ 蒲原桂子 Keiko Kambara
kkambara@bloomberg.net Editor:Okochi
記事に関する記者への問い合わせ先:
Brian Parkin in Berlin at bparkin@bloomberg.net.
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/mn_jbntext.html?id=02bloomberg33abQliZZieZsw