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11月の取調室 エリート刑事は言った
「おまえの目玉はきょろきょろしているなぁ、精神が安定していない証拠だよぉ」
「おまえは弱い人間だぁ。なんとか言えよ、ほれぇ、ほれぇ」
壁を見る 机を見る 言葉が調書に書かれたら人格の死が待っている
彼らは底辺からの暴動を恐れていた
おりしくも大王の代替わりの祝賀の季節 その戒厳令の帝都よ
戒厳令に守られ帝都の赤坂・六本木は銀行と証券と政商ヤクザと国会議員
日本銀行券のハイパーデフレーション 天の声は億万の紙幣が踊っていた
株式市場は天国へ達しようとしていた
ブリューゲルが描いたバベルの塔のように 彼らは億万の美酒に踊っていた
< われら滅亡の1990年12月は終わりの始まり >
< 庶民は過労死で虐殺されていた 天の声が億万なら>
< 大阪・西成では暴動が起きていた 帝都は戒厳令 >
獄舎の寒さに耐えきれず、おれはペニスをつかんだ
管理官の眼をぬすみ、マスターベーションをした 快楽が身体を熱く慰める
20世紀最後の10年の世界史の転換 日本は自慰行為に反復していた
なんというここはブッラクホールだろう 列島はドームにおおわれている
< 底辺で働くアジア人労働者は今日も労災事故に遭遇していた >
踊る現象には本質と現場が見えなかった 帝都には人間が不在だった
帝都はゼネコンのバベルの塔が、マザーとファーザーを求めて震えている
マザーとファーザーに見放された帝都に、もっと素敵な都市へ
広告塔が輝くばかり あれは虚無だ
昼のSF 夜のSM それが帝都のローマ市民の享楽だった
すでに国家はブッラクホールに飲み込めれていたろう
右翼歌人は空洞の帝都 空洞のマスメディアでピストル自害した1993年10月
こうして過剰な感性は自滅していくのだろうか?
今日も新聞から < 金(かね)喰えば金(かね)が鳴るなり法政治 >
汚職汚職のおはようございます 列島は汚辱にまみれた空洞だった
日はまた沈む 日本冬物語 トレンド雑誌は砂漠にて弾丸に打たれ穴があき
砂塵の風に列島はぺらぺらと