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05/23 08:35 カスピ海石油を地中海へ ロシア通らぬ油送管完成
【モスクワ23日共同】カスピ海の豊富な石油をロシアや中東を
経由せず地中海に運ぶBTCパイプラインが完成、二十五日に、起
点となるアゼルバイジャンのバクーで開通式が行われる。新たな輸
出経路獲得で、カスピ海沿岸の産油国など旧ソ連圏のロシア離れも
進む見通しだ。
一方、ロシアは国内産やカスピ海沿岸の石油を黒海から地中海、
イスラエルを経て需要が急増しているインドなどアジア市場に輸出
する南方ルートを計画。石油をめぐる新たな「グレートゲーム」の
幕開けとなる。
BTCはバクーと経由地のグルジアの首都トビリシ、トルコのジ
ェイハンの頭文字で、総距離約千七百六十キロ、輸送能力は日量百
万バレル。米国主導で二〇〇二年九月に着工した。
同パイプラインは、米国が部隊の駐留を打診しているアゼルバイ
ジャンやカザフスタンのロシア離れを促す。
ロシアに石油を依存するウクライナもBTCから黒海経由の輸入
計画を進めており、資源を武器に旧ソ連圏への影響力を維持してき
たプーチン政権には大打撃となる。
ロシアの南方ルートは、黒海沿岸ノボロシースクまでの既存のパ
イプラインを生かし、タンカーでイスラエル北部まで搬送。さらに
イスラエル縦断パイプラインで紅海へ積み出す。最終的にはBTC
に匹敵する日量百万バレルを見込む。
この計画でロシアは湾岸諸国のようなアジアプレミアム(アジア
向け上乗せ価格)を課さない見通しで、カスピ海沿岸諸国や湾岸諸
国との輸出競争が新局面を迎える。
20050523 1931
[2005-05-23-08:35]