★阿修羅♪ > 国家破産40 > 391.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 日本の経済格差―所得と資産から考える 岩波新書 橘木 俊詔 (著) 【アマゾン】 投稿者 hou 日時 2005 年 5 月 16 日 00:24:37)
封印される不平等
所得分配、貧富の格差、教育や職業の選択について、我が国では“平等”という大原則が失われつつあると論じる。例えば経済的な成功や女性の生き方などを「勝ち組と負け組」の一言で片づけてしまう今の風潮は、政府の失策や機会の不平等を助長する国全体の現実逃避だと指摘している。
不平等を、統計の数字だけでは読み取ることはできない。著者はまず、ジャーナリストの斎藤貴男氏ら不平等論の論客との座談会で、水面下で進む不平等化の実態をあぶり出す。個の時代や自由競争をうたいながらも、その実日本人が向かっているのは旧ソ連型の中央統制社会だという意見まで飛び出す。著者自らは経済学者の立場から、所得分配の欠陥や「職業選択の機会の平等」が喪失した原因を解説する。