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(回答先: なぜ、決して多くはない所得が消費に繋がらず、貯蓄に回り「すぎる」のか、が問題 投稿者 memento mori 日時 2005 年 5 月 15 日 17:39:40)
これは、あくまでもマクロ経済の話だとおもっています。
日本の個人金融資産は、1400兆円といわれています。
1400兆円の内訳ですが
日本の場合は、日本銀行の統計で
http://www.boj.or.jp/wakaru/keiki/whikaku.htm
現金・預金が54%を占めています。
これは、約700兆円が現金であるということを示しています。
http://www.nli-research.co.jp/doc/9902-2.pdf
個人金融資産残高の伸びは、この1989年から見ますと
800兆円が2000年には1200兆円になっています。
この残高からみますと、所得が貯蓄に回っていることが分かります。
問題はここからです。
経済において、問題なのはお金が回らない状態になることです。
では、日本の経済の貨幣回転がさがっている理由はどのような理由によるものなのでしょう?
それは
@日本の場合、年功序列であり高齢者は高所得者になりがちである。
A個人金融資産の半分は、高齢者によって所有されている。
要するにこの国の、貨幣経済の支配権は、少数の高齢者層に重点が置かれ、若者には
なんら対策がなされていないという点です。
これが他の視点から見ると、人口の多くは、少ない所得(フリータの存在)で貯蓄も少なく
結果、経済低迷につながっているのです。
大多数に貨幣がいきわたらず、少数の高齢世帯に多くの貯蓄がたまり消費性向が少ないという点に行き着くはずです。
では、なぜ彼らは預金するのでしょうか?
それは、日本の資産回転率が下がっているからです。
理由はなにか?
最大の理由は、おそらく年金や健康保険などからくる不安なのでしょう。
ほかにも、不良債権しか発生させない銀行を救うために実施した日銀の低金利政策
その背景に、生産性の低い産業が、土地担保主義により固定化された中小企業の動きを
助け、失業率の上昇を抑えている点にあるとおもいます。
一応すべて、金融という視点でつながっているとおもいますが
いかがでしょう、お返事お待ちしています。
以下の資料からもそれが読み取れるはずです。
http://www.mitsuitrust-fg.co.jp/invest/pdf/repo011_3.pdf