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05/07 15:53 天然ガスを中印に売り込み イラン外交戦略、米は懸念 共同
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投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 5 月 14 日 16:40:10: eahs5MlcSyO0.
 

05/07 15:53 天然ガスを中印に売り込み イラン外交戦略、米は懸念

 核開発の中止を米英などから迫られているイランが、天然ガスな
ど豊富なエネルギー資源を武器に、インドや中国など急激な経済成
長を続けるアジア諸国との関係を強化している。
 米国は、イランの資源輸出の収益が核兵器開発に使われる恐れが
あるとして、同国とインドを結ぶガスパイプラインの建設計画に懸
念を示すなど、こうした動きをけん制。しかし、インドなどは「エ
ネルギーは国家安全保障の一部」(アイヤル石油・天然ガス相)と
主張し、米国の対イラン政策とは一線を画している。
 イラン南部アサルエで四月十六日開かれた天然ガス精製施設の完
工式典。ハタミ大統領は「ガスは神から授かった大きな宝物」と強
調した。
 イランは原油、天然ガスともに確認埋蔵量世界第二位を誇る資源
大国。今回の精製施設は主に国内消費向けだが、将来はアサルエで
液化天然ガス(LNG)を生産し、本格的に海外に輸出する計画だ

 インドは今年一月、総額四百億ドル(約四兆二千億円)で年七百
五十万トン、中国は昨年十月、総額千億ドルで年千万トンのLNG
を、それぞれ二十五年間輸入する覚書に調印した。
 エネルギー消費量が拡大の一途をたどる両国は、ともにイラン南
西部にあるヤダバラン油田の一部権益も獲得。中国は覚書に調印し
た直後、米国が主張するイランの核問題の国連安全保障理事会付託
に反対するなど、イラン外交は一定の成果を挙げている。
 一方、欧州の石油大手は、「環境にやさしい化石燃料」としての
天然ガスに注目。米政府の対イラン経済制裁下で本格進出できない
米企業を尻目に、ペルシャ湾内に位置する大規模ガス田、南パルス
・ガス田の開発参入に躍起だ。フランスのトタルやイタリアのEN
Iなどが既に権益を獲得している。
 イランは、欧州へのガス輸出に向け、同国とトルコ間のパイプラ
イン延長も計画。ニューヨーク市場の原油先物相場が一バレル=五
〇ドル前後で高止まりする中、米企業にもガス開発事業への参加を
呼び掛けるなど、米企業の取り込みすら図っている。(イラン南部
アサルエ共同=宇田川謙)
20050507 1553
[2005-05-07-15:53]

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