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http://www.rondan.co.jp/html/mail/0505/050509-1.html
JR西日本の尼崎事故は 「トヨタ式合理化」 によって起きた
(平成17年5月09日)
差出人: 森憎
鉄道業と自動車メーカーは関係ないと思ったらそうではなく ・・・・ 本当の巨悪はその裏に居た。
あの大惨事、福知山線の列車事故はトヨタがJR西日本の経営指南をして徹底的に歪んだ合理化を進めた結果。
分割民営化によって利益を出さなくてはいけない民間企業になったのは良いが、その過程でトヨタ方式を採ったのがそもそもの大過失である。
何分に1台作られる自動車の製造業ではトヨタ方式でも良いかも知れないが、 (それでも工員にかなりの必要以上の負担を強いているのも事実で余裕時分が無いから過労による重大労災事故も多いようだ。 もちろんトヨタの闇の力で隠蔽され報道されることは殆ど無いが。)
基本的に製造業と輸送業では社員の仕事内容は全く異なるので、トヨタ方式をそのまま取り入れるのはそもそも無理が有ったのだ。 郵政公社でもトヨタ式の指南を受け取り入れているが、その頃から誤配遅配が増えているという調査結果もあるそうだ。
その有名なトヨタ方式、1分1秒の余裕時分も許さず、人やカネまでもとことん限界まで削り無駄を完全に無くしてしまい顧客からはしっかりお金を取って経営者だけが潤うように仕組まれているものであるから、従業員は当然機械のように扱われることになる。
いや、機械以下かもしれない。 トヨタの工場の機械なら 「疲れた」 等と苦情も言わずに動き自動車を造り続けるから未だ良いが、鉄道は人が運転しているもので、乗務員は当然ながら機械のように正確でも無いし疲労もする。
人命を預かる乗務員は寿命が縮むような緊張を強いられながら列車を動かす。 乗務員の勤務制度やダイヤ設定にはそれなりの余裕が必要でありそれが事故を防ぐ。 人命を預かるという認識の無いトヨタの工場で工員が機械のスイッチを押すのとはその仕事の内容、重みが決定的に違う。
JR西日本の幹部はトヨタ方式に拐かされトヨタの言う 「無駄」 の部分を乗務員の余裕時分やダイヤ設定の余裕部分に見いだしてそれを徹底的に削り、それに適応出来ない社員を 「日勤教育」 という見せしめの虐待を行ってきたのが実態。
およそ鉄道運行には全く適合しないトヨタ方式が無理に限りなく近い勤務体系やダイヤ、萎縮した乗務員を生み出して尼崎の事故が起きたのは当然の結果であった。
福知山線の保安設備が基本設計が国鉄時代のATS−S系統のものしか無かったのは惜しまれる。 トヨタ式に経営第一利益最優先でお金をケチることをせずにもっと早く線路側にATS−Pを設置していれば (今回の事故車両には車載装置は搭載済み) 速度制御が出来て防げたはずである。
JR西日本の保身隠蔽体質もやはりトヨタ式経営に集約されるように見える。 「不都合なことは表に出さない」 この点は特に事件事故がらみではトヨタは徹底している。 だからトヨタの不祥事は殆ど表に出てこない。
鉄道事故はその点、多数の乗客が居るからいくらJR西日本の幹部がトヨタを真似て隠蔽しようとしても隠しきれるものでは無い。
事故の遠因となったでろうトヨタ式をJR西日本が取り入れた経緯もきちんと報道に対し明白にされることを経営陣に希望する。
専門的になるが鉄道各社に検討願いたい件。
1:先頭車をクモハなど、重たい電動車にするように。
2:在来線先頭車の排障器を新幹線電車のそれのように軸箱装着として軌道面ギリギリま
で下げること。
最後に今回の事故の被害者の方々にお悔やみお見舞い申し上げます。