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(回答先: なんで低いの?日本の労働生産性 【大西 宏のマーケティングエッセンス】 投稿者 hou 日時 2005 年 5 月 07 日 20:29:04)
●経済は生き物である、ここが経済のむずかしい所である。
特に間接金融にたよる日本経済の弱さが垣間見れる。
大阪府警が関生労組役員を不当逮捕!
1・23総決起集会(同労組ホームページより)
「労働通信」2005年1月号の記事より
連帯ユニオン(全日本建設運輸労働組合)関西地区生コン支部の武委員長が1月13日未明、大阪府警に強要未遂と威力業務妨害の容疑をかけられて逮捕された。他3名の支部役員も同容疑で逮捕。午前中には支部事務所、ユニオン会館、自宅などが家宅捜査をうけた。
この不当逮捕にたいして関生組合員が家宅捜査の現場に結集し、弾圧に激しく抗議するとともに、支部、地本、中央本部が緊急の抗議声明を発した。警察は、「西淀川区の業者にたいし、大阪広域生コンクリート協同組合に加入させようと街宣車などを繰り出して業務を妨害し、また、組合費を知人に不正に貸し付けた背任」容疑で調べをすすめるとしている。
1月23日には、大阪市内のエルシアターで「関西地区生コン支部にかけられた業種別運動つぶしを目的とした不当弾圧に対する緊急抗議決起集会」が開催され、73団体、1124人(定員800名)もの参加者で溢れた。
過当競争をなくすための産業政策
関西地区生コン支部は1994年以降、交通労連生コン産業労働組合や全港湾大阪支部とともに生コン産業政策協議会を結成。建設工事の激減下に、慢性的な業界の過当競争状態が原因となって進行する生コン販売価格の値崩れ=業界共倒れの危機を打開し、大多数が中小企業で構成される生コン産業再建と、労働者の雇用安定をめざす業界再建政策を立案、構成してきた。具体的には、中小の生コン業者を「協同組合」に組織し、生産の調整と輸送の契約をおこない、安定供給、適正価格、品質保証をはかってきた。
しかし、目先の私利私欲だけで、ダンピングをはかるアウトサイダー業者が依然と存在し、それをセメントメーカーやゼネコンが利用している構造がある。これにたいして関西地区生コン支部が、アウトサイダー業者の協同組合への加入を促進する活動をすすめてきたわけだが、それを「強要罪」や「威力業務妨害」などの罪に仕立て上げたのである。
過当競争で安全性も犠牲に
大手ゼネコンは、受注して得た利益の大部分を差し引いて、下請け、孫請けに仕事をまわす。まわってきた仕事の単価がどれだけ低かろうとやらねばならず、鉄材が規定より細かったり、本数を少なくする「安かろう、悪かろう」の手抜き工事が横行してしまう。
生コン業界では、コンクリートミキサートラックに適量以上の水を加えてかき回し、見かけの量をおおくする「シャブコン」としてあらわれる。生コンというのは水との化学反応で固まる性質であり、混ぜあわせから現場まで1時間半ほどで運ばねば品質が悪くなるほどのデリケートな建築材料なのでドライバーは神経をとがらせて仕事をしている。なのに、必要以上に水を加えればどうなるかは火を見るより明らかである。最近、京都の京滋バイパスで、名神高速道とのジャンクション建設時にこの「シャブコン」がつかわれ、それを関生労組が証拠を持って摘発し、安全基準通りにやり直させた経緯があるが、建設業界のピラミッド型支配体系は過当競争と不適当な請負価格で、建築物の耐久年数と安全性をおおきく犠牲にしてはばからない体質を温存しているといえる。
正当な組合活動への弾圧
今回の関生支部への弾圧は、立川テント村の活動家が反戦ビラを自衛隊官舎に配布したり、共産党の支持者が議会報告をマンションに配布しただけで「家宅侵入」の疑いで逮捕されるなど、正当な言論、政治活動への弾圧が強まるなか、正当な組合活動への弾圧もつよまりはじめたといえる。
おりしも、自民党の安部晋三幹事長代理がNHKの番組に政治介入したことも内部告発された。正しいと思うこともいえない「右より」の政治風が吹き荒れだした。他方、はたらくものの権利と生活が脅かされないためにも、関生支部のように、活動方針が明確な労働組合の再建がなによりも必要である。
港湾業務から導入され、またたく間に拡大された「規制緩和」政策は、資本主義の危機的状況のなかでアメリカ資本や大手企業がその危機を他に転嫁し、より肥太るために政府が先導した。今では小泉内閣がとなえる「行政改革.構造改革」となって、中小.零細企業をくるしめている。それは、さらに激しくなることをこの事件は示している。
くるしめられている者同志が団結して生き残るたたかいを力強くすすめることを私たちは断固支持し、ともに輪を大きくする運動を私たちの持っている能力を駆使して邁進することを誓う。