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2005/04/21, 日経金融新聞, 9ページ, , 435文字
【ニューヨーク=藤田和明】ゼネラル・モーターズ(GM)の長期債格付けは現在、投資適格として最低水準。ムーディーズ・インベスターズ・サービスによれば、格付け対象の長期債残高は二千億ドルで、格下げなら債券下落など影響は大きい。
GMは三月末現在で現金を百九十八億ドル保有し、資金繰りにすぐ困る状態ではないが、金融子会社が外部から調達した資金で自動車ローンなどを顧客に提供している。格付け低下は資金コストを圧迫し、グループの競争力は一段と落ちる。
投資不適格への格下げの可能性について、ムーディーズは「今後六カ月間の業務の改善状況を見て、再度評価する」としている。S&Pは三月の電話説明会で「今期通期の一株利益が予想の一ドルを大きく下回るようだと、格下げの可能性は高まる」と示唆した。
年金基金など、投資不適格債に投資しない内部ルールを持つ機関投資家は多く、市場への影響も懸念されている。すでにGM債の市場利回りは投資不適格のトリプルC格水準まで上昇(価格は下落)している。