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日本株:7日ぶり反発、上昇銘柄1400超−業績や海外動向なお課題(2) (ブルームバーグ)
2005年4月19日(火)12時28分
4月19日(ブルームバーグ):午前の東京株式相場は7日ぶりに反発し、
東証1部の値上がり銘柄数は1400に達した。ソニーやNTTドコモといった時
価総額上位銘柄が総じて高く、ゴールドマン・サックス証券が投資判断を引き上
げた三菱東京フィナンシャル・グループなど銀行株も高い。
前日の米国市場で、S&P500種株価指数などが反発したことが好感された
ほか、前日に日経平均株価が12月の水準にまで下げた反動もあり、日本株相場
も高く始まった。しかし、前日、大きく下げた結果、信用取引で買っていた個人
投資家に追い証(追加証拠金の差し入れ義務)が発生し、これに関連した処分売
りが出たとみられたほか、取引開始前の外資系証券経由の注文は2000万株を超
える大幅な売り越しで、海外投資家による売りへの懸念は残った。
また、取引が進むに連れて、トヨタ自動車が前日と変わらずの水準に押し戻
されたほか、電機株ではTDKやシャープがマイナス圏に沈むなどの動きもあり、
値上がり銘柄数が膨らんだ割には、東証1部の株価指数の上昇幅は小さかった。
こうした中で、上昇幅が大きくなったのが株価指数への影響が比較的小さい小型
株や中型株だった。
新光証券エクイティ情報部の瀬川剛エクイティストラテジストは「短期的に
は下げ過ぎだが、日本企業の決算発表はほとんど始まっておらず、下落が続いた
米国株も落ち着いたとは言い切れない。自動車株の伸び悩みは中国市場への過剰
な期待の反省もあるようで、落ち着きを取り戻すには時間と値幅が必要」と見て
いた。
また瀬川氏は、16日に閉幕した7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)
で、日本の財政再建問題が取り上げられたことに触れ、「この問題に本気で取り
組めば増税や歳出削減などの影響が出る。債券相場では需給の安定化期待も台頭
している」とし、資金の流れに変化が生じることを警戒している。
日経平均は前日比78円60銭(0.7%)高の1万1017円4銭で午前の取引を
終了。TOPIXは同11.90ポイント(1.1%)上昇し、1121.39。東証1部の売
買高は概算で7億4870万株だった。
リコーが反発−2期ぶりに最高益を更新
前日に昨年来安値を更新したリコーが反発。19日付の日本経済新聞朝刊で、
リコーの2006年3月期の連結純利益が前期推定比18%増の1000億円程度とな
り、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しと報じられたのが手掛かり。ただ、
他のハイテク株が伸び悩むにつれて、リコーの上昇幅も急速に狭まった。
業績好調が報じられた森精機製作所も上昇。前日までの下げがきつかっただ
けに戻りを試す動きになっている。19日付の日経新聞朝刊は、同社の2006年3
月期連結経常利益が前期推定比14%増の120億円前後になる見通しだと伝えた。
年間配当については前期見込みの20円から5円以上引き上げる公算が大きいと
している。
中国関連株、依然、値動きに重さ
前日、中国での反日デモ拡大の影響を受けて大幅安となった鉄鋼株では、
新日本製鉄や住友金属工業が反発。ただ新日鉄も住金も前日の下落幅が10円だ
ったのに比べると、戻りは鈍い。三井物産や伊藤忠商事などの商社株や、日本郵
船や川崎汽船などの海運株も買いは限定されている。
鉄鋼や商社の上値が重いのとは対照的に、機械株では日立建機が反発した
ほか、クボタやコマツなども上昇幅を拡大する動きになった。国際石油開発や石
油資源開発などの鉱業株も小高く始まった後、上げ幅を広げた。
ゴールドマン・サックス証券が適正株価を135万円とした三菱東京フィナ
ンシャル・グループが一時、90万円台を回復。同じく投資判断が引き上げられた
UFJホールディングスも高い。
ハイテク株ではファナックやキーエンスなどの設備投資関連が高いほか、
ソニーが8日ぶりに反発。キヤノンも高い。
三菱商系の菱食が下落率上位
一方で、三菱商事系の菱食が下落率上位に入っているほか、アステラス製
薬や武田薬品工業、エーザイなどの医薬品株が下落。セコム、KDDIなどが安
く、日経平均株価の上値を押さえている。
前日に52週安値を更新した花王がさらに下げているほか、情報通信では
KDDIも安値を更新した。トレンドマイクロやヤマハ、NTT都市開発なども
下げた。
主要株価指標の動向 前日比
日経平均 11017.04 + 78.60
TOPIX 1121.39 + 11.90
日経平均先物(大証) 11030.00 +140.00
日経平均先物(シンガポール) 11030.00 +140.00
東証2部指数 3427.89 + 49.93
ジャスダック指数 93.88 + 0.77
東証1部売買高(百万株) 748
値上がり銘柄数 1403
値下がり銘柄数 200
記事についての記者への問い合わせ先:
東京 山口義正 Yoshimasa Yamaguchi y.yamaguchi@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:
開米 潤 jkaimai@bloomberg.net
BEN RICHARDOSON brichardson8@bloomberg.net
院去 信太郎 Shintaro Inkyo sinkyo@bloomberg.net
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