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北米産牛肉輸入、ヤコブ病の恐怖
民主・梶原前議員が語る友人の「悲惨」
ヤコブ病の恐怖を証言した民主党の梶原康弘前衆院議員(顔写真)。輸入再開された北米産牛肉は安全なのか…
約2年半ぶりの輸入解禁で、北米産牛肉が店頭にも並び始めたが、国民のBSE(牛海綿状脳症)に対する不安は消えない。こうしたなか、親しい友人をクロイツフェルト・ヤコブ病で亡くした民主党の梶原康弘前衆院議員が「あんな悲惨な病気はない。地獄だ。BSEとの関連を疑っている」と激白した。
ヤコブ病で亡くなったのは近畿地方に住んでいた50代男性。梶原氏が初めに気付いたのは平成12年夏、男性の書いたメモがきっかけだった。
「幼稚園児のように下手な字なのです。翌日、イスに座っていても体がゆらゆらとローリングしている状態だった」
その後、梶原氏が自宅に見舞いに行くと、男性はほとんど立てない状態。ただ、言葉は話せて「病院で検査したが原因が分からない。疲れだと思う」と話したという。
約2週間後、男性は2つ目の病院で「クロイツフェルト・ヤコブ病」と診断された。ヤコブ病にはBSE感染牛を食べて感染する「変異型ヤコブ病」と、BSEに関係なく100万人に1人発症する「弧発型ヤコブ病」などがある。
梶原氏が、病院に駆け付けると男性は薄暗い部屋でベッドに手足を縛られた状態だった。
「脳が刺激されているためか、全身が24時間痙攣(けいれん)している。ベッドがガタガタとうるさいほど。私が部屋に入ると、薄暗い部屋に光が差し込み、彼はその光や音に反応し、怯えていた」
「2週間前は話せたのに、もう声も出せない。ただ、その怯えた表情を見ていると、彼は自分が壊れていくのを自覚しているように感じた。その壮絶な恐怖を思ったとき、ヤコブ病の悲惨さを実感した」
男性は、3週間後に植物状態になり、その3週間後に亡くなった。
当時、英国などで変異型ヤコブ病を発症して亡くなる人が続発。亡くなった男性は仕事でヨーロッパに5年ほど滞在していたため、梶原氏は「変異型ではないか」と尋ねたが、主治医は「弧発型だ」と答えたという。
ただ、京大医学部付属病院の福島雅典教授は一般論として「変異型と診断するには、脳の生検か死亡後に患者の脳を解剖するしかない。症状としては弧発型に似ており、そう診断された中に変異型の患者がいる可能性はある」と指摘する。
厚生労働省によると、1999年には77例だった弧発型ヤコブ病だが、01年に120例、02年に135例、03年に107例、04年に160例と患者数は増加している。
梶原氏は「彼はスポーツマンで、発症するまで元気そのものだった。それが2カ月足らずで悲惨な死を迎えた。私は彼の死とBSEとの関連を疑っている。他にも似たようなケースがあるのではないか」といい、今回の輸入再開についてこう訴える。
「日本は全頭検査などの徹底で国民の『食の安全』を守ってきた。それなのに、BSE対策に疑問や不安が多々ある米国のルールに合わせて輸入を再開した。『米国で弧発型ヤコブ病が集団発生している』との報道もある。政府は国民の生命を危険にさらして平気なのか」
ZAKZAK 2005/12/22
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