★阿修羅♪ > 狂牛病・遺伝子組み換え・鳥インフルエンザ11 > 486.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
鳥インフルエンザ感染が確認されたクロアチアの農場で、ニワトリを処理する同国農業省職員(AP)
殺人ウイルス、まもなく発生か? 新型インフルエンザが世界中で流行する可能性が危険水域に達している。鳥インフルエンザが変異して生ずる「新型」の中でも出現の恐れが強い「H5N1型」は、毒性が強力な「高病原性」で、呼吸器のみならず全身に感染する。全国で約17万人、都内だけで約1万4000人の死者−。誰も免疫力がなく、半数以上が死に至る恐ろしい病気だというのだ。
【強い毒性】
H5N1型の鳥インフルエンザは、不気味に広がっている。突然変異が起きて人間にも感染した場合、新型インフルエンザとなる。
これまで東南アジア中心だったのが、今夏、ロシアとカザフスタン、モンゴルで家禽や野生の水鳥などの感染が発覚。今月に入って中国、トルコ、ルーマニア、ギリシャ、クロアチアと拡大している。型は不明だが、スウェーデンで死んだカモからも検出された。ウイルスは、確実に西へと広がりつつある。
昨夏、日本でも京都などで確認されたH5N1型は今、人間に感染する「新型」となる危険性が最も高いウイルスだ。
「20世紀に大流行したスペイン、アジア、香港の過去の新型インフルエンザはどれも、トリの低病原性ウイルスに由来していた」と話すのは、田代真人・国立感染症研究所ウイルス第3部長だ。
「スペインかぜでは5000万人が死亡したとされるが、それでも呼吸器に限った局所感染。高病原性のH5N1は全身に感染し、非常に重症化する。致死率は50−75%。人間にとってはインフルエンザというより全く新しい病気です」
【高まる確率】
人間にも偶発的に感染する。世界保健機関(WHO)によると、2003年末以降、H5N1にタイ、ベトナムなどで121人が罹患(りかん)。62人が死亡した。従来のインフルエンザは重症でも肺炎程度だが、H5N1は下痢、出血、多臓器不全、脳炎などの症状を呈する。
「最初に死者が出たのは1997年の香港だが、このときより毒性が高くなっている」(田代氏)。ウイルスは突然変異を繰り返し、鳥以外への感染力をもってきたが、「今は猫、トラ、豚、ネズミなど多くの哺乳類に感染する」という。
突然変異の割合は、ウイルスが増殖すればするほど高まる。「現在も感染拡大が続いており、突然変異で人に流行するウイルスに変化する可能性は高い。非常に危険な状況です」(同)。
【タミフル頼みだが】
頼みの綱はタミフルだが…(AP)
地球のどこかで新型が発生すれば、「4−7日で世界に広まる」(田代氏)。厚生労働省は昨夏、全国で1700万人が感染し、17万人が死亡するとの被害予測を発表。都は今月、感染者380万人、死者1万4000人の予測を明らかにした。致死率からすると、かなり楽観的にも思える。
ワクチンは現在、「試験ワクチンはあるが、動物実験の段階。年明け早々に人での臨床試験を開始し、来年中には製造承認が下りるかもしれない」(同)が、今年は無理。頼りは抗ウイルス剤だが、2種あるうちアマンタジンはタイなどで耐性ウイルスが確認されている。現状、唯一の頼りは「ノイラミダーゼ阻害剤(商品名タミフル)」だ。
ところが、である。
厚生省は昨夏、5カ年計画で国、都道府県などで2500万人分のタミフルを備蓄する計画をたてた。
唯一の輸入元・中外製薬(東京都中央区)の話。「国と地方自治体で500万人分を確保し、製薬会社で2000万人分という計画です。弊社では今シーズン、1500万人分が用意できますが、これはあくまで流通されるもの。通常のインフルエンザなら足りる量です。それ以上の(量を備蓄する)リスクは、民間企業としては負えません」。現在国が用意したのは、60万人分のみだ。
「怪しい患者がいるからどんどんタミフルを投与すると、いざというとき足りなくなるかもしれない。冷静に対応し、適正に使用してほしい」と、田代氏は話しているが…。
ZAKZAK 2005/10/27
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_10/t2005102736.html
▲このページのTOPへ HOME > 狂牛病・遺伝子組み換え・鳥インフルエンザ11掲示板