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http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20051022/m20051022000.html
2005年10月22日 (土) 03:11
毒性が強い鳥インフルエンザウイルスH5N1型が世界的に流行する恐れが強まってきた。これまでアジアにとどまっていた鳥への感染地域が欧州へと拡大したためだ。大西洋の対岸にある米国では、ウイルスの流入を“水際”で阻止する態勢の検討に入っている。全世界的な対応の必要性が叫ばれる中で、アジア地域では、対策が後手に回っており、鳥から人への感染により今年初めて死者が出た。仮にウイルスが人から人に感染するという事態となれば、爆発的な流行も予測され、その影響は計り知れない。
【ベルリン=黒沢潤】鳥インフルエンザの感染が広がり、欧州連合(EU)加盟国に衝撃が走っている。鶏肉などの消費が大幅に落ち込みを見せているほか、抗ウイルス剤の不足を懸念する声も出始めている。
毒性の強いH5N1型ウイルスは十月以降、トルコやルーマニア、ロシアのモスクワ南郊の鳥から相次いで検出され、ギリシャやクロアチア、マケドニアなどでも感染が懸念され始めている。
「パニック」「全土がヒステリーに包まれる」−。ブルガリアの日刊紙は、自国民が今月中旬に隣国のトルコで感染が確認されて受けた衝撃をこんな大見出しで伝えた。
EU各国はこれらの感染地域からの家禽(かきん)の移動を禁止するなどしたものの、鳥インフルエンザは食品産業や農業に容赦なく影響を及ぼしている。
鶏肉や七面鳥などの肉を年間百十万トン生産(約三十三億ユーロ)するイタリアでは、国内での消費量が約30%も低下した。
フランスでは鶏肉の消費量が約20%落ち込み、ドビルパン首相が「私はチキンを食べた」と身をもって安全性を宣伝するなど、需要減少に歯止めをかけるのに躍起となっている。
世界三大珍味の一つ、フォアグラ(ガチョウやカモの肝臓)の需要も低下し、輸出国のブルガリアやハンガリーの家禽農家に打撃を与えている。
フランス通信(AFP)によると、ブルガリアの家禽業者は、フランスの卸売業者が生フォアグラの注文の半分に当たる五トンもキャンセルしてきたと語り、「しばらくは冷凍保存して状況好転を待たなければならないだろう」とあきらめ顔だ。
欧州の株式市場では、航空、ホテル業界や、羽毛を使った高級品の製造業界などで株価の低迷が懸念されだしている。
唯一、効果が期待できる治療薬である抗ウイルス剤、「タミフル」のEU域内での備蓄は、英国やフランスなど一部の国を除けば十分ではない。
このため、タミフルの製造、販売の権利を保有するスイスの製薬会社「ロシュ」は増産を表明し、さらに他社にも製造を認めるとしている。
しかし、各国で十分、備蓄ができるまでには、なお時間がかかりそうだ。
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