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フライデー 2005.10.28
http://books.bitway.ne.jp/kodansha/friday/scoopengine/
「12月から輸入再開」でもBSE疑惑は残る!
解禁「米国産牛肉」あなたはこれでも食べますか!?
約2年間にわたって禁止されてきた米国産牛肉の輸入が、早ければ12月中にも再開されることになりそうだ。
10月4日、内開府が設置する食品安全委員会のプリオン専門調査会は、「日本向け輸出プログラムが遵守された場合、米国産牛肉がBSEプリオンに汚染されている可能性は低い」との見解を示唆。生後20ヵ月以下で、脳や脊髄といった特定危険部位が除去された牛肉に限り、輸入が認められる見通しになったからである。
これを受けて素早く動いたのが、大手牛丼チェーン『吉野家ティー・アンド・シー』の安部修仁社長(56)だ。来年1月から、牛丼販売を再開する方針を表明。「安くておいしい牛肉」を求める、多くの。吉牛ファン″の期待に応えようと懸命の様子だ。
しかし、牛肉の輸入解禁を、諸手を挙げて喜んでいいのか。本誌はこれまで、米国産牛肉の安全性に関して、次のような警鐘を鳴らしてきた。
▼米国産牛にはトレーサビリティ(生産記録)のない場合がほとんどで、管理体制が非常にズサン
▼肉質によって安全性を見分けようとしているが、判断基準が肉の色や柔らかさなど主観的要素の強い、いい加減なもの
しかもこの8月には、BSE防止のために義務付けている特定危険部位の除去について、米農務省は1000件以上もの違反があったことを認めたばかりだ。
それだけに、これまでは食品安全委員会も少しは慎重な姿勢を見せてはいた。
ところが、事態は急転する。BSE問題に詳しい民主党の山田正彦民主党ネクスト農水大臣が話す。
「自民党が大勝した総選挙以降、ガラッとプリオン専門調査会内の雰囲気が変わりました。どうやら政府側が、輸入解禁に慎重だった委員に圧力をかけて賛成派に回るよう工作したようなのです」
11月中旬にはブッシュ米大統領が来日、首脳会談が行われることになっている。
「ブッシュ大統領の盟友・小泉総理としては、イラク問題やハリケーン問題で苦境に立っている大統領に対し、“お土産”として牛肉輸入再開を約束するつもりのようです」(全国紙政治部記者)
結果的に政府は、なし崩し的に輸入を解禁してしまう算段のようだ。しかし、米国産牛肉が抱える問題を、同じく民主党の川内博史代議士はこう指摘する。
「日本ではBSEの原因である可能性が高いとして使用を全面禁止している牛の肉骨粉を、米国では鶏や豚に食わせ、その鶏や豚を肉骨粉にして牛に食べさせています。また、牛の肉骨粉を食べた鶏のフンも、牛に食べさせている。つまり、直接ではないにしても、牛の肉骨粉を牛は食べているのです。米食品医薬品局も、エサについては『問題がある』と自覚しているだけに、この点が解決されない限り、輸入解禁は阻止すべきです」
問題はほかにもある。プリオン専門調査会の委員・金子清俊氏(東京医科大学医学部教授)が話す。
「そもそも調査会は、アメリカにおけるBSEの管理体制がしっかりしているかどうか、判断する必要がありました。ところが厚労省や農水省からは、米国の管理体制が『しっかりしていることを前提にして』審議するよう、いわれたのです。このままでは今後、最終的に誰が牛肉の安全について責任を持つのか、問題になりかねません」
安全性が不十分で責任の所在も不明なまま、米国産牛肉が輸入されたとしたらどうなるか。青山学院大学理工学部の福岡伸一教授(分子生物学)はこう危惧する。
「店頭に置かれている牛肉のうち、“米国産”と表示されている牛肉を買わないというのは、一つの防衛手段です。しかし、きちんと表示されている米国産牛肉は、日本に入ってくる牛肉のごく一部にすぎません。大半は学校給食や外食産業で使用されているため、こうなると判別がつかないし、選択の余地もありません」
近い将来、クロイツフェルト・ヤコブ病で多数の死者が出てからでは、遅いのだ。
[写真1]米国におけるBSE汚染頭数の絶対数は「日本の5〜6倍に及ぶ」とプリオン専門家は指摘している・・・
[写真2]調査会の吉川泰弘座長は“責任”をとれるのか
[写真3]吉野家の安部修仁社長はいち早く牛丼再開を明言した
[写真4]ポスト小泉の一人・中川昭一経産相は9月15日に訪米。輸入再開の要請を受けている
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