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朝日新聞からhttp://www.asahi.com/national/update/1006/TKY200510050407.htmlより引用
スペイン風邪のウイルス、鳥インフルエンザから変異
2005年10月06日08時30分
1918〜19年に世界で大流行し、2000万〜5000万人の死者を出したとされるインフルエンザ「スペイン風邪」のウイルスを、遺伝子工学の手法で再現することに、米陸軍病理学研究所や米疾病対策センター(CDC)などのグループが成功した。新薬開発などに役立つと期待される一方、技術の悪用を心配する声も出ている。
成果は英科学誌ネイチャー6日号と米科学誌サイエンス7日号にそれぞれ発表される。
スペイン風邪のウイルスは完全な形では保存されておらず、健康な成人が次々に犠牲になるほどの強い毒性を示した理由がはっきりしていなかった。
研究グループは、アラスカの永久凍土に埋葬された犠牲者の遺体から遺伝子を回収。塩基配列を解読し、ウイルスを再現した。
その結果、鳥インフルエンザウイルスに似ており、大流行直前に変異してできたものと考えられるという。変異の一部は現在、アジアで大流行している強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)とも共通していた。
57年のアジア風邪や68年の香港風邪のウイルスは、鳥と人のウイルスが混じり合ってできたと考えられているが、スペイン風邪には人のウイルスとの混合を示す特徴はなく、鳥のウイルスが直接人に広まったものだったとしている。
また、再現したウイルスをマウスに感染させる実験で、強い毒性にかかわっていたのは「ポリメラーゼ」と呼ばれる酵素の遺伝子3種類など、計4種類の遺伝子だと分かった。
今回の研究は、新しいワクチンや治療薬の開発、新型インフルエンザ発生の備えにつながるとみられる。ただ、殺傷能力の高いウイルスが流出したり、悪用されたりする危険性もあり、研究グループは「ウイルスは厳格な安全基準とセキュリティーの管理下にある」としている。
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