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08/09 17:05 拡散、変異、大流行を懸念 鳥インフルエンザでWHO
鳥インフルエンザが不気味な広がりを見せている。七月以降、フ
ィリピンで初の発生が確認されたほか、インドネシアとベトナムで
はウイルスの人への感染により計六人が死亡。同月下旬にはロシア
・シベリアやカザフスタンで鶏やアヒルが大量死するなど、これま
でにない拡散ぶりで、流行の懸念は欧州にも広まっている。ウイル
スが人から人へ感染する能力を獲得すれば、新型ウイルスの「パン
デミック(世界的大流行)」が起き、多数の死者が出る可能性があ
ると世界保健機関(WHO)は警戒を強めている。
地理的拡散の〓(始めダブルミニュート)震源地〓(終わりダブ
ルミニュート)とみられているのが中国・青海省の青海湖。多様な
渡り鳥の生息地として知られるが、今年五月以降、五千羽以上の渡
り鳥が死に、毒性の強いH5N1型ウイルスが検出された。
シベリアで鶏が大量死したのは、青海湖を飛び立った渡り鳥がウ
イルスを運んだのが原因と指摘されている。カザフで鳥が大量に死
んだのはシベリアに隣り合う同国東部だった。
渡り鳥がウイルスを拡散させると、これまで感染が確認されてい
ない欧州や米国にもH5N1型ウイルスが広まる恐れがある。この
ため英国、米国などがワクチンの備蓄に乗り出す方針を示している
。
WHOが最も警戒するのが、ウイルスが変異して人から人へと感
染する能力を獲得、人の間で大流行することだ。
WHOのマーガレット・チャン・インフルエンザ対策担当部長(
香港)は「H5N1型という新しいウイルスが出現し、鳥から人に
感染するようになった。大流行の三要素のうち既に二つは整ってい
る」と言う。残るのは、ウイルスが恒常的に人から人へと感染する
ようになることだが、チャン部長は「まだその兆しはない」とみる
。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、米国立アレルギー感染症
研究所は、H5N1型ウイルスに対するワクチンの臨床試験に成功
した。
ただ、過去には十―四十年ごとに新しいウイルスが生まれ、多く
の死者が出るインフルエンザの大流行が起きている。チャン部長に
よると、最後の大流行は一九六八年のH3N2型ウイルスによる「
香港風邪」で、世界で五万人以上が死亡した。
チャン部長は「大流行は不可避。いつ起きるかは誰にも予測でき
ない。ただ、備えることはできる」と述べ、警戒態勢の強化と、拡
散の早期封じ込め対策の必要性を強調している。(ジュネーブ共同
=尾崎元)
20050809 1705
[2005-08-09-17:05]
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