★阿修羅♪ > 狂牛病・遺伝子組み換え11 > 226.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
特集「肉を食べる」とは…
BSEが明らかにした、これだけの真相
BSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)はもともとはスクレイピーと呼ばれる羊の風土病だった。それが牛に広がり、さらにヒトへと種の壁を越えて乗り移った。
その背景には経済効率を上げるため、病死した牛や、羊からつくった高タンパク飼料を強制的に草食動物である牛に与えていたことがある。そして、その飼料はイギリスから全世界に輸出された──。
BSE感染牛が1986年にイギリスで初めて確認されて以来、イギリスを中心にヨーロッパではこれまでに18万頭を超える感染牛が確認されている。03年12月には米国でBSE感染牛が発見された(6月16日現在、2頭目確認中)。
日本は今年6月に20頭目を確認、BSE感染の「変異型ヤコブ病」による死者も初めて確認された。(昨年6月末時点で変異型ヤコブ病患者は、イギリス138人、フランス6人、イタリア、米国、カナダなど各1人)
BSEの病原体である異常プリオンの潜伏期間は5年から十数年とされる。BSEの本当の脅威は実はこれからやって来るのである。
では、日本におけるBSEはどこまで解明されたか。
03年、農林水産省BSE検討会は、BSEの感染源は80年代のイギリスからの輸入牛とイタリアからの肉骨粉の可能性が高いと報告を出した。
しかし、食品安全委員会プリオン専門調査会委員の山内一也東京大学名誉教授は言う。「肉骨粉の使用禁止が徹底されたはずの01年秋以降に生まれた2歳以下の若い牛からも感染牛が2頭出ていますが、これらの牛の感染源と感染ルートはまったく不明のままです」
しかも、この2頭の若い牛から検出された異常プリオンの構造はこれまでとは違う新型でもあった。
BSEは依然として深い闇の中である。
『生活と自治』2005年7月号
▲このページのTOPへ HOME > 狂牛病・遺伝子組み換え11掲示板