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http://www.asahi.com/life/update/0624/001.html
2005年06月24日10時37分
コシヒカリの収量を一挙に約35%も増やす品種改良に、名古屋大や理化学研究所などの研究グループが成功した。コシヒカリの約2倍の粒数が実るインディカ米「ハバタキ」との交配で、稲穂に実るコメの粒数を増やす「増収遺伝子」を取り込み、1株に2200粒程度の通常のコシヒカリに対し、約3000粒実る「増収コシヒカリ」をつくった。数年後には実用化が期待される。23日発行の米科学誌サイエンスで発表した。
コメの粒数は、花芽の成長などに関係する植物ホルモン「サイトカイニン」に左右される。サイトカイニンの蓄積が多いと穂の枝分かれが増え、枝につく粒数も増える。研究グループは、ハバタキではサイトカイニン分解酵素をつくる遺伝子の働きが弱く、結果的に増収遺伝子になっていることをつかんだ。コシヒカリとハバタキの交配を繰り返し、増収遺伝子の部分だけがハバタキのものに入れ替わった増収コシヒカリをつくった。
粒数が多くなると稲穂が重くなり、風雨で倒れやすくなるため、研究グループはさらに、以前に発見したイネの草丈を低く保つ遺伝子も交配で増収コシヒカリに導入。その結果、従来のコシヒカリに比べ草丈が約18%低く、粒数は約20%多い増収コシヒカリもできた。味は変わらないという。品種登録などを済ませば数年後には市場に出回る。
グループの芦苅基行・名古屋大生物機能開発利用研究センター助教授は「ほかの有用な遺伝子を見つけて取り入れれば、さらに優れたイネができる。世界の食糧不足の回避につながる」という。
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