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近江肉牛協会副会長 中川昭八容疑者
履歴公開で「他県産近江牛」下落 「後から作った法や」
http://mytown.asahi.com/shiga/news02.asp?kiji=5179
肉牛の飼育履歴を偽り、「近江牛」の要件を満たさない牛を出荷していたとされる近江肉牛(にくうし)協会副会長の中川昭八容疑者(72)=牛肉トレーサビリティー法違反などの容疑で逮捕=は、神戸、松阪と並ぶ日本三大牛ブランドの一つといわれる「近江牛」を支えてきた実力者だった。
「牛の品質は長く飼育すればよいものではない。選畜眼という職人の技術が一番肝心だ」
03年10月、東京・霞が関。厚生労働省と農林水産省が合同で開いた「食品の表示に関する共同会議」に、参考人として招かれた中川氏はこう強調した。
他の参考人が「短期間だけその銘柄の土地で飼育された牛がブランド牛を名乗るのは問題ではないか」と指摘しても、中川氏の意見は揺るがなかった。「消費者には、どこの牛であっても近江が扱った牛は、いつもよい品質で味が変わらないと思ってもらうことが一番重要」と話した。
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中川氏こそ、その卓越した「選畜眼」で、近江牛業界で認められた人物だった。静岡、岐阜県など県外の家畜市場や生産農家から優良な牛を見つけ出して仕入れ、手元で数カ月肥育した後、「近江牛」として出荷する。東京の市場にも定期的に出荷し、都内の有名牛肉料理店でも肉質には定評があった。
中川氏が飼育期間を偽ったとされる牛を購入した静岡県の市場には、2、3週間に1回は訪れ、十数頭の牛を競り落とす常連だった。関係者は「競りではしっかり牛を見極める人、良い牛には金を出すという印象だった」と話す。
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そんな中川氏の商売に牛海綿状脳症(BSE)問題が影を落とした。国は牛肉の生産流通過程の透明度を高めようと、03年12月から牛肉トレーサビリティー法を施行した。
牛が生まれてから食肉となるまでの履歴が公開されれば、これまで「近江牛」と名乗っていた牛の中にも、他県で長く育った牛がいることがわかり、消費者の疑念を招く恐れが出てきた。近江肉牛協会は法施行を見越して02年12月に規約を改正し、滋賀県内で最も長く飼育された「近江牛」とは別に、他県で長く育った牛については牛の種類や肉の品質などの基準を満たせば、「近江牛(○○県産)」と表示するように定めた。
規約改正の役員会の席上、中川氏が司会者の席から「これまで『近江牛』として通っていたのに、表示をなぜ変更しないといけないのか」と声を荒らげたこともあった。他県産の近江牛というわかりづらさからか、中川氏の牛は肉質が良くても売値は1頭当たり10万円近く落ちたという。
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「わしが近江牛ブランドを支えている」
中川氏と近い人物は、中川氏が口癖のようにそう繰り返していたことを覚えている。県内の畜産関係者も「近江牛を東京へ出荷する第一人者。彼がいなかったら、近江牛ブランドは確立されなかったかもしれない」と認める。
04年11月上旬、中川氏が扱った牛の履歴の登録で不審な点が多いことから、近畿農政局の職員がトレーサビリティー法に基づいて中川氏の自宅を立ち入り検査した。中川氏は職員の質問に「わからない」「知らん」と繰り返し、「あんたらが後から作った法律やろ。今までやってきたことを法律にあてはめるのはおかしい」と反発して、検査には協力しなかったという。
きょうから立ち入り調査 県など
近江肉牛協会の会長を務める国松善次知事が17日の定例会見で、「食の安全に向けて努力しているなかでの不正に強い憤りを覚える。会長として消費者の皆さんに心よりおわび申し上げる」と陳謝した。県では18日から、農林水産省近畿農政局と合同で、県内で肉牛を生産している業者約130戸の立ち入り調査を始め、履歴が正しく登録されているかなどを調べる。
県では、今月中に信頼回復へ向けた専門チームを立ち上げ、生産者や家畜商などの事業関係者らを中心に、再発防止策や研修会などに取り組み、消費者の信頼回復に努めるという。
*なんかけったいな事件に思うのですが?
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