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(回答先: スウェーデン原発，メルトダウン寸前の重大事故 さらに全１０原発中４つを緊急停止 投稿者 feel 日時 2006 年 8 月 05 日 22:42:12)
スウェーデンのフォルスマルク１号電源喪失事故（７月25日）について（簡報） (2006/8/5)http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=409
７月25日、スウェーデンのFKA社が運転するフォルスマルク原発（ http://www.forsmark.com ）１号（BWR／100.8万kW）で電源喪失事故が起きた。電源喪失は炉心冷却や計測制御に問題をもたらす。非常用バックアップ系統（ディーゼル発電機）の半分が失敗した（手動でディーゼルを起動させた）。電源喪失のため計器表示による状況把握も不完全になった。UPS（無停電電源）に問題があったため、他の複数の原子炉も確認のため停止している。電源喪失事故（外部と内部の二段階）で、非常用電源が共通要因故障を起こしている点に深刻さがある。発端となったショートのあと、複雑な連鎖が電気系統で起きており、スクラム前後の原子炉自体の挙動とあわせて解明が必要であるが、日本でもこれを受けた非常用電源系統の再チェックをすべきである。
http://www.ski.se
http://www.ski.se/se/index_english.html
http://www.ski.se/extra/news/?module_instance=3&id=468 （このページの下部に英語によるドキュメントがある）
http://www.forsmark.com/templates/FKA_NewsPage.aspx?id=194
http://www.greenpeace.org/sweden/nyheter/forsmark-och-oskarshamn
http://www.bellona.no/nyheter/forsmark_uhell_svart_alvorlig
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以下は
http://www.ski.se/extra/news/?module_instance=3&id=468
から暫定的に抽出したものです。（オリジナルに当ってください）
・７月25日午後13時19分頃、メンテナンスに関係して開閉所でショートが起き電源喪失。タービンがトリップ（４秒後および27〜28秒後）し、原子炉スクラムした。
（This leads to automatic reduction of the speed of the main recirculation pumps and to partial scram.
……and the transmitters for the water level in the reactor tank lose their power supply. This leads to reactor scram.）
・非常用ディーゼル系統４つのうち２つがフェイル、のちに手動起動（23分後）。無停電電源で保護されているはずが共通要因故障で失敗した。電圧変化に耐えられないインバータの設計に問題があった可能性から、他の複数の炉も停止された。
（The event resulted in vital safety related equipment being non-functional due to a common cause failure.）
・電源喪失のため運転員は制御棒位置や炉心水位など重要な状況把握が困難な状況に置かれた。ディスプレイ表示が不明確になりスピーカーも混乱した音を出した。
（the indication for control rod positions was unclear due to the unit partly having lost its power supply.
……The display of the reactor level was ambiguous since some actuators were not active due to loss of power.
……a very unclear signal display, knocked out computer screens as well as the loud speakers being out of order）
・蒸気をプールに逃がして炉心の水位と圧力が低下。圧力容器と格納容器に注水（放水）が行なわれた。
（Water was pumped in using two of the lines in system 327, the auxiliary feedwater system (2x22,5 kg/s). Four of the eight reactor recirculation pumps were in operation. Pressure relief of steam from the reactor to the condensation pool was done through two pressure relief valves in system 314, the automatic depressurization system (about 2x50 kg/s) that had been opened via the N-chain. Reactor pressure and water level in the reactor went down.
……The emergency cooling system which had already started on isolation signals pumped water into the reactor
vessel for a short while when pressure had been reduced. Sprinkling was activated in the
containment.）
・原因の詳細など未解明のことは多い。原子炉自体の状況に関する詳しい情報もない。
（SKI has received no information on what happened in the reactor part of the unit.
……The events in the reactor part,however, were not well described.）
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【スウェーデンの原発】
※運転・停止状況は http://www.ski.se にある。
フォルスマルク１／BWR／100.8万kW／1980.12.10運転開始……事故で停止
フォルスマルク２／BWR／100.8／1981.7.7……定検で停止中
フォルスマルク３／BWR／119.0／1985.9.1……運転中
オスカーシャム１／BWR／46.5／1972.2.6……確認のため停止
オスカーシャム２／BWR／63.0／1974.11.……確認のため停止
オスカーシャム３／BWR／120.5／1985.8.15……運転中
リングハルス１／BWR／86.5／1976.1.……運転中
リングハルス２／PWR／91.0／1975.5.……運転中
リングハルス３／PWR／96.5／1981.9.9……運転中
リングハルス４／PWR／96.5／1983.11.21……定検で停止中
【電源喪失事故の例】
1975年３月22日・アメリカ・ブラウンズフェリー１号（BWR）
1975年12月７日・東ドイツ・グライフスヴァルト１号（VVER）
1980年１月・ソ連・クルスク（RBMK）
1985年12月26日・アメリカ・ランチョセコ（PWR）
1986年７月７日・日本・大飯１号（PWR）
（1989年４月15日・フランス・ラ・アーグ再処理工場）
1989年８月13日・アメリカ・ナインマイルポイント２号（BWR）
1993年２月２日・ロシア・コラ（VVER）
1993年３月31日・インド・ナローラ１号（PHWR）
1996年６月29日・アメリカ・プレーリーアイランド２号（PWR）
2001年３月18日・台湾・馬鞍山１号（PWR）
2002年５月５日・フランス・フラマンヴィル（PWR）
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