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メディアには盆も正月もないということを誰かがバカどもに教えてやったらどうでしょうか。やれ印刷所が休みだ、取り次ぎが動かない、宅配の労働者にも休みを…といって新聞も雑誌もテレビも、この時期にはスカスカのコンビニのお節みたいな造りになっている。この状況を一番喜んでいるのが、耐震偽事件の登場人物たちと、土建屋業界、そして背後にいる政治屋たちでしょう。
ですから、本当に大切なニュースはこれから年末年始にかけて出ると思っていた方がいいのです。卑近な例では、この時期に結婚離婚をする芸能人が激増する。そういえば12月になって…思い当たるフシがいろいろあるでしょう?
今週私が見つけたそういう「隠れたビッグニュース」はこれです。<耐震指針/既存原発も見直し/安全委、補強必要な可能性>(朝日新聞12月27日付から)。
要するに原発の耐震基準をより厳しくすることにするということなのですが気になるのが以下のくだり<新設の原発だけではなく、既存の軽水炉54基についても新指針の安全基準を満たすよう求める方針を明らかにした。新指針は基準が現行より厳しくなることが確実で、既存原発で補強工事などが必要になる可能性もある>。
うーん。このタイミングでやっているのは本当に<基準の見直し>でしょうか。この記事のミソは<補強工事などが必要になる可能性もある>というところにあります。私の推測では政府はとにかく補強工事をしたいのです。そのための言い訳として「耐震基準の見直し」が行われようとしているのではないかと私は邪推(笑)します。
だって、あまりにタイミングがよすぎるじゃないですか。耐震偽装事件は、マンションやホテルのみならず、この国の土建屋どもが根底から嘘をついているのではないかという疑いを国民全員にもたせるのに充分でした。構造計算なんて、氷山の一角です。TBSの「朝ズバ!」ではヒューザーのグランドステージの壁を住人がヤケクソのように壊して見せていました。そりゃどうせ壊されるんだから自分の手でというのもわからないでもないけどね(気の毒!)。それを建築士が見て、耐震スリットが入っていないことを指摘していた。
地震の時に揺れても柔構造で倒壊を免れるようにマンションの壁というのはかっちりとはめられているのではなく、天井からつり下げられている。そして柱との間には隙間を作ってあってそこで振動の力が逃げるわけです。くだんのグランドステージではその隙間をコンクリか何かで潰してあった。ダメじゃん、です。
このように、構造計算のみならず実際の施工の現場では更に徹底的な手抜きがあると思った方がいい。ヒューザーだけがそうなのか。マンションだけがそうなのか。論理的かつ帰納的に考えれば、日本国のあらゆる構造物がそうだという結論に至るしかないでしょう。もちろん、原子力発電所も、です。
そのことを政府は知っていてばっくれていたのか。あるいは今回であわてて一部を調査して「これはマズい」と全部に手を入れることになったのかはわかりません。しかし、もし原発にも手抜きが及んでいるとバレれば、マンションからの退去どころではなく、地域住民の大移動というパニックが起きるでしょう。たとえ政府が何かを「知った」にしても発表はできますまい。その結果、とれる最も有効な方法が、あるいは年末のこの時期にこういうニュースを流しておいて「補強」の名目で今後手抜き箇所を直していくのではないか、という想像は「想定の範囲内」なのではありますまいか。
「補強」が終わらぬうちに大地震が来ないことを祈らずにはおれません。現に8月16日の宮城県地震では女川原発で設計用に想定した揺れを超えて原子炉は自動停止しています。その耐震性に注目が集まったが、安全委員会はこちらは大丈夫として、特に補強工事はしないらしい。衆人環視のもとでの補強はせずに、ほかの原発では何か姑息なことをしようとしている。そう思われても不思議はないでしょう。国家の安全にかかわるものだけに梨下に冠を正さぬ運営をしていただきたいものです。
先週指摘した渡辺無能もとい具能議員の証人喚問での見事な利敵質問。先週は渡辺氏が土建族あがりだということを指摘するにとどまりましたがその後、看過できないことがいろいろと明るみになっている。
ひとつは総研と福岡とのただならぬつながりです。チーフコンサルタントの四ヶ所氏が福岡在住なのは知られていましたが『週刊新潮』によると内河所長の事実上の「妻」も博多にいて所長はそこに入り浸っていたらしい。どうも福岡が連中のヘッドクォーターっぽいですな。そこで選出された渡辺議員が質問に立つというふざけた話。
しかも、彼の質問をよく読み直すと、宮崎の志多組をやたらと持ち上げていることに気がつく。まるで被害者であり、今回の偽装が発覚したのは志多組のおかげであるかのようにもとれるくだりもあります。
で、同時にバレちゃったのがこっち。<耐震強度偽装事件で、警視庁などの合同捜査本部の家宅捜索を受けた建設会社志多組(宮崎市)が98年から04年までの7年間に、自民党の政治資金団体「国民政治協会(国政協)」に計1050万円を献金していたことが23日、分かった>(スポーツニッポンより)。
この献金の行き先まで合同捜査本部はしっかり調べて欲しいものです。もし迂回献金の形で渡辺議員に金が流れていれば、これは立派な贈収賄になります。九州のメディアはぜひもっと頑張ってほしいですな。
http://www.policejapan.com/contents/katsuya/20051227/index.html
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