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エルバラダイ事務局長３選
ＩＡＥＡ理事会、全会一致
議題の順序変更で一時紛糾
【ウィーン１３日共同】国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の定例理事会（３５カ国）が１３日、ウィーンで開幕、１１月末に２期目の任期が切れるエルバラダイ事務局長（エジプト出身）の３選を全会一致で決定した。
会議では冒頭、ホール議長が議題の順序を変更し、事務局長選任を事務局長演説に代えて最初の議題にするよう提案。しかし、日本の高須幸雄・駐ウィーン国際機関代表部大使が「当初の議題の順序を守るのが国際ルール」と異議を唱え、一時紛糾し、議長の調停で最終的に変更することで合意した。
理事会では、５月の核拡散防止条約（ＮＰＴ）再検討会議で、実質的な討議ができなかった保障措置（核査察）の強化策を話し合う。会期は１７日まで。
理事国外交筋によると、保障措置強化策を専門に討議する特別委員会を理事会内に設置することが決まるとみられる。イランの核問題では、同国と欧州３カ国の核協議が継続中のため決議案提出などの動きはなく、北朝鮮についても文書を取りまとめる予定はないという。
エルバラダイ事務局長の３選については、多選の弊害を理由に難色を示していた米政府が９日に反対取り下げを発表し、今回の理事会での正式決定が確実になっていた。
米政府高官は、３選反対への同調国が現れない中、核拡散防止強化に向けて各国との協調を優先させる狙いから反対を取り下げたことを示唆している。
http://www.chunichi.co.jp/00/detail/20050614/fls_____detail__002.shtml
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