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(回答先: 魅力的な提案だが、クエスチョンさんの構想のほうが現実的ではないですか 投稿者 有島実篤 日時 2005 年 9 月 12 日 17:19:18)
確かにテレビ局を作るのは実際問題として(「私たちの力」と「権力」とでは)不可能に等しいと思います。
多額の資金を要する事業は、それ自体体制化する危険性をはらむというご指摘はもっともなことだと思いました。運営するならスポンサー(要するに企業、それは結果として放送局がそのいいなりになる)が必要となってくるでしょうし、放送免許(官庁が決める、国の意図で許可、不許可の可能性)の取得などが待っています。そのようなことからしてよくよく考えてみると、放送局を設立しようものなら、体制に頭を下げなければならざるを得ないような状況になると思います。
また、インターネットを軽視しているつもりはありません。ネットの広がりからすれば今後インターネットはますます重要なものとして使われていくと思います。
しかしながら果たして現状においてネットは政治あるいは社会運動に(良い意味で)影響するのだろうかと思うことがあります。サイトをめぐっていると様々なものが存在します。政治を主題としたサイトですが個人で運営されているものが多いです。そしてもちろん政党・政治団体のサイトもありますが独創性については個人で運営されている方の方が優れているとさえ思ったこともあります。
既存の団体によるサイトやネット活動よりも「個人サイト」の方が可能性を秘めているのかもしれません。
しかしいくら優れていたとしても、それが現実社会にどれだけ政治的な影響力を持ちうることが出来るのかということです。具体的にはサイトを見た人が選挙の投票時にサイトを見たことによって候補者を変えるまでに至っているかです。
現在のネットと実社会との関わりでの現象としては、例えば2ch掲示板に書き込んだ脅迫文や犯行予告によって犯人が逮捕されたり程度のものではないでしょうか。それほど現実の社会に与える影響は内容の程度は(倫理的な面において)低く、そしてもっぱら悪い影響を与えているに過ぎないと思います。
しかし物事には段階があると思います。おそらくインターネットというものはまだ生みの苦しみの段階なのかもしれません。どうすれば上手く活用することができるのかというような感じで。そうやってもがいているときに掲示板の荒らしやネットでの右翼の台頭があるような気がします。一方で、個人や広範な人が集まった市民団体のようなサイトが出来つつあるのも事実です。
そのようなことからネットは混乱期だと思います。上記と同じような感じになりますがそのような混乱に乗じて右翼などの勢力は利用しようとしているのだと思います。
そんな中で「小さな力」はこれは否定されるべきではありません。小さな力が集まってこそ、大きな力となりえるからです。そして有島実篤氏が言われるようにHPや掲示板などをつなぐという考えは正に小さな力を結集するのに役立つと思います。
そして体制を無条件に擁護し、体制よりもひどいことを主張する書き込みが多い掲示板「2ch」の存在があります。これに対抗すべく、私たちも2chのような巨大掲示板を作るというのはどうでしょうか。もちろん、現体制の問題を批判的に考え、どのように解決すればいいのかということを議論し合える場のことです。議論・情報収集の場が必要です。
阿修羅は登録しなければ投稿できませんが、私の考えているのは登録など必要なく誰でも気軽に書き込め、そして不当な言いがかりをしてくる書き込みや荒らしの無い巨大掲示板が必要だと思うのです。
これならば可能ではないかと思います。何故なら既に阿修羅によって証明されています。阿修羅投稿者の多くは有意義な情報の投稿や議論をしています。考え方は違ってもお互いが節度を保てば掲示板という一種の「社会」の安定は可能なのです。ただ、登録の必要の無い掲示板ではこれがどう変化するのかは心配ではありますが。