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◆緊急号2:郵政民営化解散(2) 2005年8月9日 吉田繁治
http://blog.mag2.com/m/log/0000048497
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<Vol.213 :緊急号2:郵政民営化解散(2)>
1.新しい選挙
2.世帯の貯蓄を使い、国自体も350兆円の債務超過
3.分水嶺は2000年だった
4.10年は遅すぎたマニュフェスト
5.増えなくなった世帯の金融資産
6.郵政民営化の中の焦点は、郵貯・簡保の民営化
7.遅すぎた郵貯・簡保の民営化
(次号に続く)
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▼竹中発言と違い、単純極まる内容の郵貯・簡保
郵政の本丸である郵貯・簡保は、その資産内容と業務を見れば、難
しいところはありません。
国民から330兆円借り、公債・財投債を304兆円分買っている。
対財務省にも財投のための預託金がある。自己資本は6兆円。
たった2行の文章で言えるように単純な、「資産−負債」の構造で
す。それだけしかない。
郵貯・簡保を市場で公開したときの時価総額は、10兆円〜15兆
円くらいになると見積もられているようです。
意外に低いのではない。国への貸付しかしていず、金利が上がれば
リスク資産になる国債しかもたない郵貯・簡保の財務の実力は、そ
れだけしかない。
資産である国債や財務省への預託金に大きな含みの利益はない。
むしろ下落リスクが大きい。
再掲した郵政公社の貸借対照表を見てください。
自己資本は6兆円。これが2倍に評価されて、12兆円です。
利益は? 金利が上がれば債務超過です。
今の金利のままででなんとか赤字を避けることができるくらいです。
昨年度の年間利益は1.2兆円。
民営化で40%の税がかかれば、昨年の税後利益は7200億円。
国債下落(金利上昇)があれば、ひとたまりもない「泡末利益」で
す。
PER(株価/収益率)が、上場企業並みの17倍とすれば、時価
総額は7200億円×17倍=12兆円くらいです。
6兆円で、世界最大の金融機関(郵貯+簡保=資金量330兆円)
の支配株主になることができます。
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