★阿修羅♪ > 議論21 > 721.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 民営化で日本はどうなる(抜粋) 増田俊男 投稿者 まさちゃん 日時 2005 年 8 月 22 日 17:54:28)
増田氏の論は全体の主旨としては受け容れられる。
【増田氏】
「日本は国民の金融資産が1400兆円以上ある中で、公債総額は「たったの半分」である。「政府は国民の余っている金のうち半分を借りているに過ぎない」のである。」
[あっしら]
政府+地方公共団体の債務残高が約1000兆円で、企業部門は貸し借り差し引きで約500兆円の債務残高だから、家計の金融資産1400兆円をはるかに超える1500兆円の債務がある。
そのような金融状況だからこそ、政府債務を支えるために日銀が月々1兆円超の国債買い入れを行っているのである。
そのような状況でなくとも、「政府は国民の余っている金のうち半分を借りているに過ぎない」というのは虚妄である。
銀行や保険会社に預けているお金は、貸し出しされたり不動産や債券の購入で運用されているのだから余っているわけではない。
(銀行や保険会社が預かったお金を眠らせたままで少ないとは言え利息や配当を支払えるはずがないことを考えればわかる)
「国民の余っている金」と言えるのは、自宅もしくは貸し金庫などで誰にも使われることなく眠っているタンス預金だけである。
タンス預金を除けば、金融資産が10兆円であろうが5千兆円であろうが、余っているお金なぞないのである。