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(回答先: Re: 貧乏人にも「大きな政府」が徳や得とは限らない訳ですね 投稿者 たかす 日時 2005 年 8 月 12 日 16:05:36)
「高福祉の中にも官僚および彼らと結託した業者だけに金が使われる費用が含まれることも大いにあり得るので」
この議論は必ず出てくるのですが、2つの点に留意して下さい。
1.公務員の綱紀粛正は、政府の大小にかかわらず必要な話です。日本の公務員のモラルの低下は放置できないレベルですが、世界水準から見るとましな方とも見えます。
「世界一大きな政府」を持っているのはスエーデンで、政府消費支出の対GDP比率は27%、社会保障給付の対GDP比率は39%に達します(日本は10%と12%)。
スエーデンでは、「社民党政権は絶対に安泰だ。なぜなら労働人口の過半数が公務員か純公務員だから」と言うジョークもあるほどです。
そっれだけに腐敗防止には非常に気を遣って居て、外部機関による業務監査を頻繁に行います。有名なオンブズマンもその一部であり、監査の対象は政府機関だけでなく、長期政権党である社会民主党自身も外部機関の業務監査を依頼するほどです。
2.もう一つは量的な側面で、現在の歳入欠陥は約40兆円もありますが、この国では全ての腐敗を無くしても、それで幾ら浮くのでしょうか?(こう言うと怒られるかも知れませんが)多めに見ても高々何千億の話だと思います。要ってしまえば、40兆の歳入欠陥や、700百兆の債務残高に比べれば雀の涙です。幾ら援助をつぎ込んでも、スイスにある権力者の口座に流れてしまう、一部のアフリカ諸国や、かつてのフィリピンやインドネシアとは違います。
「増税は無駄や腐敗を根絶してから」と言うのは、選挙のスローガンになりやすいのですが、実際は無いモノねだりです。人間の世の中に100%はありません。