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(回答先: 貴方は多数派になる方法を考えているだけ 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 7 月 18 日 22:29:14)
ワヤクチャさん こんにちは。
横レス失礼致します。
Kさんの論旨は、『間違った決定が下されるのは民主主義が正常に機能しない場合、もしくはあるべき多数派形成の戦術が誤っている場合であるから、我々がなすべきことは「好ましい意見が多数派になるという目的」を達成するための「戦術」を如何に立案・実践するかであり、決定のプロセスに落ち度がないかを監視することである』のではないかと認識しております。
従いまして、
>多数派になって何をするのかが脱落しているのです。
というご指摘は完全に間逆でしょう。「何をするか」がまずありきなのです。
>自衛隊のイラク派兵は多数派の意見だったのですよ。
これは本当にそうでしょうか?あくまで代議士レベルの話でしょう。世論は反対意見が過半数を超えていたはずです。派兵決定は「我々が選出した代議士」の国民に対する裏切り行為ですが、政党制間接民主主義の限界=決定プロセスの妥当性に問題、ということがいえると考えております。Kさんも主張されていましたが、重要法案決定は「国民投票」しかないと思っております。無論、誤った情報等による世論誘導が起こらぬよう「妥当な多数派形成がより重要になりますが。
>多数派が正しいのですか?
仰る通り、正しいとは限りません。しかしながら、その原因は上述のように「民意」よりも「政治的立場」「国益」を重視する代議士による政治決定プロセスにこそ問題があると思っております。
国民に「解散総選挙の是非を問う国民投票」の権限でもあれば多少は違うのでしょうが、それも現時点では不可能です。
現行の政治制度そのものを完全否定するつもりはありませんが、重要審議における「政府決定」に反対しようとしても、それ下実行力を伴うにはあまりにも課題が多いと考えております。
>国鉄民営化は多数によって強行された。
>正しかったですか?
これについては間違っていたとも言い切れません。郵政もそうですが民営化によるメリットを甘受する立場の人間とデメリットを強いられる立場の人間によって、主張は180度変わります。
>そういう間違った意見を多数派にしない為には?
「イラク派兵」の是非については、「国民感情」としては「自衛隊の戦闘地域への武装進出」が「戦争国家」への足がかりになることを危惧し反対の思惑が多数派であったと考えております。しかしながら、政府は「親米路線による国益維持」をより重視したわけです。その背後に更なる思惑があるかどうかについては断定できません。結果として、国民は「自ら戦術を誤った」のです。次回の総選挙においてこの反省をどのように活かすかがポイントになるでしょう。
国鉄民営化については、当時の国鉄に山積された課題を鑑みれば「間違っていた」とは言い切れないと思われます。「間違っていた」と思われるのはワヤクチャさんの自由ですが、それが『絶対的に』ということはあり得ないでしょう。
>反対意見を述べるしか無いでしょう。
仰ることはご尤もです。「意見ありき」の多数派形成であることは当然のことです。
>反対意見を述べてもそれが結果的に少数意見なら敗北であり主張する事に意味は無いって貴方はおっしゃるのですか?
Kさんは主張することに意味がないとは言われていません。少数意見に終わるということは、「多数派形成にしくじっただけ」ということです。主張そのものが間違っているとか、敗北ということにはなりません。しかしながら少数派に止まるということは、「主張が独りよがり」或いは「独善的」であり支持を取り付けないという可能性も皆無ではありません。
>憲法9条を守る意見が50%を切ったら、貴方は9条は削除すべきだって言うのですか?
50%を切らない工夫をすべきだということだと思いますが。最終的に9条改正(削除)が過半数の支持を取り付けてしまったということは、『合意形成手段を誤った』ということでしかないと思います。
>【手段】(多数派形成)を【目的】にしてしまっているのですよ。
目的は上記の例で言えば『憲法9条改正(削除)反対意見過半数達成』であり、手段が『過半数を切らないための支持の取り付けの方策』だと思います。
何故そのような認識になるのかが私には解りません。
平和という【目的】を守る為に9条を守る人間を多数【手段】にしなければならないのでは無いですか?
これはその通りだと思います。
もう一度、Kさんのレスをお読みいただければと思います。結果的にKさんに賛同した形のレスになっておりますが、ワヤクチャさんを批判しているつもりは全くありません。純粋に対話というつもりでおりますので。