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(回答先: Re: 階級概念の曖昧化がJRの問題を生み出した面はあるのではないでしょうか? 投稿者 スパルタコスポノ 日時 2005 年 6 月 20 日 15:11:38)
スパルタコスポノさん、毎度。
私は「あれかこれか」の選択的闘争という概念を否定します。
「あれもこれも」であり、全ての闘争が必要なのです。
闘争の中で何か一番重要かを考える必要はあると思いますが、だからと言って、ある闘争をやめて全員でこの闘争に集中すべきだという論には反対です。
貧者救済と労働運動(首切り反対など)は同時に行わなければなりません。
その意味で複合的な連帯闘争が必要だと思っているのです。
>Re: 階級概念の曖昧化がJRの問題を生み出した面はあるのではないでしょうか?
階級概念以前に国鉄民営化が国労解体の為のものである事の認識が希薄であった事と他の労働組合に対する連帯的運動があまりできなかった問題(他の労組の事は知らないよという態度)が問題だったのではないかと思います。
明日はわが身という事が分からなかったとも言えるでしょう。
全逓労働者はもっと国鉄民営化に反対しておけばよかったと今頃思っているのでは無いでしょうか?
今からでも遅くは無いのですが。
まあ、労働者同士の連帯が足りなかったという意味では「階級意識が足りなかった。」とも言えますが、そもそもインテリにしか中々理解できない階級意識を持つ事が中々難しかったのでは無いかと思うのです。
それよりも「同じ労働者同士で連帯しよう。」という単純な言い方の方がよかったのでは無いですか?ほとんど同じ意味に思えるでしょうが、当の労働者にとっては「労働者階級って言われてもねえ〜。」ってなったのでは無いですか?
>http://www.asyura2.com/0505/dispute21/msg/379.html
>投稿者 日時 2005 年 6 月 20 日 15:11:38: VwFkRnCGdf9dw
>(回答先: 貧者の為の政治とは何か? 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 6 月 19 日 >18:38:22)
▼
>>党の綱領の筆頭に「貧者救済」が掲げられるべきだという事であり、具体的にどの>ような政策を掲げ活動するかはまた別個に考えなければなりません。
>生活保護、借金苦にあえぐ人々の救済、雇用政策、最低賃金のアップ、福祉政策、累進的税制などの具体的政策が必要です。
>そういう具体的政策論議をやっていきませんか?
▲
>はい。ありがとうございます。ただ、行政の貧者救済が労働者階級全体の合理化・リ>ストラの後始末のために利用されないように、経営陣に迫るべきだと思います。
合理化・リストラに反対する闘争と
失業者救済の闘争の両方を同時にやっていくべきです。
▼
>階級という言葉自体、曖昧だと思われませんか?
>この点の確認は非常に重要です。
>今まで、この曖昧な言葉によって我々は翻弄されてきたのです。
【スパルタコスポノさん】
愚弄(翻弄です。)とは思いません。階級概念の曖昧化がJR総連とJRの問題を生み出したと思うのです。
そのようなレベルの問題では無いように思えます。
単に労働者同士の連帯活動の不足だと思います。
>曖昧といえば、確かに曖昧ですね。失業すれば、直ちに生活できないくなる人が基本>的に労働者階級だと思うのです。
そういう人もいますが、失業しても再就職可能な人もいるワケで、そういうところで労働者階級の定義をするワケにもいかないと思います。
それよりも、条件別にそれぞれの人の条件に応じた形の運動を形成する必要があると思います。その時に労働者階級か否かという議論は実際的な意味を持ちません。
1人1人の労働者の条件に応じた対策の運動が必要なのです。
本来は行政がそういう救済活動を行うべきですが、行政自体がリストラの対象になっている為に労働組合やNPOなどで対処するしかありません。
失業者に連帯する為の組織が必要なのです。
>しかし、そうでない人もいる。しかし、そうでない人は簡単に辞められるが、失業が>即餓死につながる人はどんなに過酷でも仕事を辞められない。
それで、過労死とか自殺とかうつ病とか犯罪が生じてくるのです。
労働問題の相談をするNPOが必要です。
>労働者階級の概念を曖昧化するかしないかがケインズ主義派とマルクス主義派の分か>れ目であり、貧者救済なら、自民や公明、アメリカ民主党でも掲げますしね。
労働者階級では無く、労働運動をきちんと行う事が必要なのです。
ネットで匿名で労働相談ができるというしくみが必要です。
【ワヤクチャ】
>反グローバルというスローガンは
>「国際資本の暴走に対する制御」というスローガンに切り替えるべきです。
>スローガンは具体的な対象に対する具体的な対処を表すものであるべきです。
【スパルタコスポノさん】
ううん。「労働者階級の権利を守れ」は「労働基準を守れ」でいいのかな。トヨティズムの論理に対抗できるなら、階級曖昧化でも良いですかね。
【ワヤクチャ】
「階級概念は元々曖昧だ。」という事を私は主張しているのであり、「曖昧化しよう。」と言っているのでは無いのです。
【ワヤクチャ】
>>米中を中心に展開されるグローバリズムに対抗する勢力でいいかも知れません。
>そのように言いますと、例えば、日本資本の中国進出に反対とかいう話になりかねないのです>が、この事の評価を厳密にする必要があります。
>はい。対中進出が問題なら、対中進出の何が問題かですね。
その問題は具体的内容を見なければなりません。
一般的には中国人にとって労働現場が増える事はメリットです。
となると外資系の企業が日本に進出する事は日本人の雇用確保の上ではいい事という事になります。
グルーバルの何か問題なのか?を明確にする必要があります。
私には農産物の貿易などの分業化による食料自給率の低下や多国籍企業の利益の増大が問題だと思います。
貿易自由化は各国の地域資本を破壊し、国際資本にすがってでしか我々が生きていけなくなるという意味で危険です。
>>この2つの対立という事であれば、アメリカ帝国主義と中国帝国主義のいずれを選択するの
>か?という問いになってしまい、我々がどちらに付くべきか?という問題で無い事は明らかで>す。
>そうです。
>>もちろん、綱領の最大の目標を貧者救済にするというだけであり、その大目的実現の為の総合>的な政策構造を構築する必要があります。
>貧者救済の為になるべく小さな単位での地方自治の確立と貧者救済制度を作る必要がありま
>す。
>同意します。小さくないと、当事者は参加できにくく、意思が反映しにくいですか>
ら。
そうです。
なるべく小さな地域での経済的自立こそが生きる条件の確立なのです。
これは反グローバリズムと言ってもいいかも知れませんが。
>全てのレベルにおける貧者救済へのシフトは可能です。
>変革主体は貧者救済党なのであり、構成員は「貧者救済を最大目標とする人々」です。党員自>体は必ずしも貧者ではありません。
>もちろんです。政治家はある程度金がないとなれません。お金がない人は政治に関わる余裕がない。
>貧者救済の為のメディア
>貧者救済の為の世界経済への提案
>が必要です。
>為替取引に対する課税が当面必要です。
>>「労働力売買禁止」では人は動かないのと同様に、貧乏人救済をストレートに出すだ>けでは、貧乏人は救われない。
>それだけで動くワケではありません。
>各政策を具体化していくのです。
>はい。
>>ホームレス支援活動をする新左翼の活動家と一緒だと思う。
>そういう活動も大事です。
>しかし、そういう活動も含めて戦略的に行動しなければなりません。
そうですね。
>問題は根本的に解決しなければなりません。
>その為の体系を作っていきましょう。
【スパルタコスポノさん】
>ここで改めて貧者の定義をさせてもらいますと、やはり過労死・労災になりやすい立>場であるということですね。そこで「国際資本の暴走に対する制御」が問題になると>いうことですね。
>国際資本の論理構築というのは、個々の企業の経営陣以上にマスコミ・大学教授・政治家・官僚が率先して行い、個々の経営陣は今回のJRに見られるようにむしろその一番大変な部分を背負わされているようにも思います。
そですね。
先導者がいて、現場責任者がいるという感じです。
>むしろ、企業経営者以上にマスコミ・政治家・官僚の方がその成果は受け取っているように思います。ほんの一握りの勝ち組大企業経営者以外は経営者も奴隷なのかも知れません。企業経営者自体がシステムの奴隷となっている。しょせん堤家自体がシステムを操るつもりで操られていたのかも知れませんね。三菱なりトヨタなりソニーなりがシステムを作っているといっても、作らざるを得ないシステムになっていて、経営者の真の自由意志ではないのかも知れません。
そういう事は言えるでしょう。
我々が目にする範囲は下の方の階級であると。
>そうはいっても、彼らの意図・戦略は見ていかねばなりませんが、大企業・大銀行の>会長や頭取が必ずしも大富豪の家柄出身ではないですから階級概念は曖昧とはいえま>すね。
あくまで、高給の経営労働者という事が言えるかも知れません。
具合が悪くなればいつでも切り捨てられる存在です。
田中角栄ですら切り捨てられたのですからね。
西武の堤も切り捨てられたのでしょう。
>私はワヤクチャさんには議論が勝てそうにないですね。
議論は勝ち負けでは無いのですよ。
合意形成です。
疑問点をぶつけ合う中からより現実的な認識を共有していきましょう。
私も経済が認識不足ですし、知らない事が膨大にある事をますます感じております。
知れば知るほど暗闇の大きさを実感してくるという感じです。