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(回答先: 階級では無く、貧乏人でいいと思います。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 6 月 18 日 15:35:25)
米中を中心に展開されるグローバリズムに対抗する勢力でいいかも知れません。
親米右翼と親中左翼では全然対立軸足りえません。米中は同じグローバリズム勢力なのですから。階級概念を曖昧化して貧乏人の勢力を結集するというなら、いっそでっかく世界的な反グローバリズムを展開できる党を作った方が展望が開ける。
政府レベルでも自治体レベルでも、グローバリズム勢力は伸展している。自民党も橋本派や小渕派を中心とするかつてのゼネコン利権を足場にしたナショナリストは叩き落され、銀行を足場にした親ネオコンのタカ派グローバリストが幅を利かせるようになっている。
キーワードが貧乏だけじゃ、ゆきづまるのは目に見えている。対抗軸はやっぱり地域自治、その上での貧乏でしょう。まず、自治が先に来るべきだと思う。教育・医療切り捨てでも、貧乏人が苦しむのは本質ではある。しかし、これを地域自治と世界経済の問題としてとらえるからこそ展望が開ける訳でしょう。貧乏だけを中心にした場合、ラテンアメリカやネパールの極左みたいなポピュリストでとどまる可能性がある。あくまでもう一つの日経新聞、もう一つの経済審議会としての世界経済への提起こそ、貧乏人も救われるのではないか。「労働力売買禁止」では人は動かないのと同様に、貧乏人救済をストレートに出すだけでは、貧乏人は救われない。ホームレス支援活動をする新左翼の活動家と一緒だと思う。短期的にはそれはそれでいい。無駄だとは思わない。しかし、展望がなければ、支援が終われば、ホームレスの人はまた元の木阿弥である。北・朝鮮のような飢餓状態を解決する場合でも、直接食料を渡すのは第一段階としては必要だが、農業・電力支援という次の段階が必要だ。
階級概念を曖昧化できるなら、いっそ貧乏人・ホームレス救済を超える地元の産業活性化のために何ができるか考えないと、ホームレスも最貧困層も結局救われないのである。まず、地域のものを買うために地元の商店街が協力して、地元の店で商品を買えば、特典がつくようにするとか、そういう取り組みが大切なのだ。何ら展望のない最貧困層主義はこれまでゆきづまりの原因となってきたのである。縄文時代に戻るべきという主張も、ある意味興味深い。そういうエコロジカルな方向性での貧困解決もある。ただ、単に貧困層を救えというペロン的な主張は、皇室の方がホームレスに励ましの声をかけているようで、なんか少し不審なものを感じる。別に皇室の人がホームレスを慰問してもええけど、それで解決するものでもないと思うし。