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れに合わせて八幡書店は、ヘルマン・ラウシュニングによるヒトラー会見記
『永遠なるヒトラー』の広告を出しているが、そのサブとして、ヒヒイロカネの
第一発見者とされる前出、酒井勝軍の『神秘之日本』の広告を掲載、そこに「本書
の如何に重要な資料たるかは、本誌記事『幻の古代金属ヒヒイロカネは実在した!?』
を一読すれば明瞭であります」とある。
当時、『ムー』の記事内容は、七九年の同誌創刊以来、顧問として企画・編集に
参画、惜しみなく資料・写真を提供してきた武田−八幡書店が実質的に決定、検閲し
ていたといわれ、実は麻原のこの原稿も八幡によって一部書き換えられている。
だが、オウムの「その後」から照らして学研と八幡は結局、このころまだ無名だった
麻原に利用されたとみるのが事実に即した見方のようだ。翌八六年、東京・渋谷で
「オウム神仙の会」が発足。学研と八幡が開拓したオカルト・オタク群をいわば、
加入戦術によって自らの組織に糾合、オウムは急成長したといえる。
「何はともあれ」と原田実は、ことの推移を以下のようにまとめている。すなわち、
「かつては八幡書店のひさしを借りていた麻原氏が社会問題になるほど勢力を持つ
カルトのリーダーとしてその姿を現し、武田氏が展開していた偽史運動の母屋を乗っ
取る形になってしまった」と(『宝島30』九五年十一月号)。
ここでいわれる「偽史運動」とは原田の定義によれば、捏造された文書、擬似科学
的データ等による虚偽の歴史学説を政治的に利用、時にテロルの発動に至る社会運動
ということになる。この文脈に従えば、オウムが『竹内』に関与した偽史・武装カル
トであることは疑いようのない事実である。 現在、世間を騒がせているパナウェーブ
研究所なる白装束集団も、擬似科学である電磁波理論を宣伝材料として信者を獲得し
てきたし、これからの日本に出現するであろう第二の「総統」も、同様の手口を使う
ことだろう。
795.Å 「死」への序曲(2)-2
名前:白根英夫 日付:6月10日(火) 17時22分
少し切り口を変えて話を進めよう。七〇年代から八〇年代にかけて、『古事記』
『日本書紀』を近隣諸国の正史と符号しない偽造書として退け、いわゆる偽史こそが
正史をかたちづくっているとの主張を繰り返した鹿島昇は、新国民社から出した一冊
目の著作『倭と王朝』(一九七八)のま